ご存知のようにprotein A やGはIgGに非常に強く結合しますが、 未変性のアルブミンと弱く結合性する部位も持っているそうです。よって分子量や含量から考えておそらく高分子量のものはalbuminではないでしょうか。あとalbuminは還元非還元で移動度少し変わります。分子量は70KDaくらいですが量多いと65-90KDaくらいに結構ブロードにでたりします。私は自分でポリクロ抗体を作っていたときは、Protein Aカラムにいく前に硫安分画でまず粗グロブリン画分を得て、そのあと透析して硫安を除いたものをprotein Aカラムに掛けていました。硫安分画で除アルブミンがなされているせいかこうした問題は出会いませんでした。
IgGは還元時に(特に加熱処理が不十分だと)S-Sが完全に切れにくいときがあって、L+Hで70-90KDaくらいにシグナルが出る事がありますが、溶出画分が異なるという事なのでこれが原因ではないと思います。
いずれにせよ泳動パタンよりも、抗体活性を示す画分を見つけて回収することが一番重要とおもいます。 |
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