1次抗体を標識する方法は検出感度に難がある気がします。
前に知り合いがやっていた方法でTSA法(Perkin-ElmerとかInvitrogenが出してます)を使う、という手があります。
まず、通常の蛍光法で検出できない限界の1次抗体の希釈倍率を検討します。
そして
1.限界倍率よりも希釈した1次抗体
2.ビオチン化2次抗体
3.ABC
4.TSA反応で蛍光標識
5.2個目の1次抗体
6.蛍光2次抗体
とやります。
この手法のみそは、TSA法はABC法の5倍くらい、つまり通常の2次抗体蛍光法の10倍以上の感度があることで、1.の1次抗体は通常の10倍以上の希釈倍率で使用することが可能になります(高い1次抗体をケチる、というおまけ付)。このため6.の2次抗体は実質1.の抗体を検出することができなくなるのです。
欠点は、条件検討が厄介である、ということと、各種コントロール実験が必須になる、というところでしょうか。 |
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