今、最新のマニュアルを確認したら、現在ではNybond-Nシリーズは、固定前にいっさいリンスするな(リンスすることをおすすめしない)と明記されていますね。それに、Hybond-NだけではなくN+もAlkali blot不可に変わっているし。
数年前にナイロンメンブレンのformularを変えてから(おそらく特許がらみで旧来の組成が使えなくなった?)、ごたごた、ばたばたと場当たり的なマニュアル等の変更が繰り返されてきたようですな。
HybondやAmersham(今はGEに吸収されてしまいましたが)は老舗ブランドなんですが、ウェスタンでのECLは高い信頼性と支持を得ていて、メーカーとしても製品開発やサポートに力を入れているように見受けられるのにたいして、こと核酸検出系に関しては、結構ユーザー軽視のしょぼいことをやってくれるんでねえ。
思えば、non-RIの核酸検出システム、完成度の低い製品を高い値段で出してはいつの間にか消滅というのを何度繰り返してきたことか(驚くことに最初期にはECLをそのまま転用したようなPO/ルミノール系で来た。当然のことながら他社の競合製品と比べて感度が桁違いに低かった)。
Nybondの組成が変わったときも同じブランド名なのにまるで性質の違うものに、いつの間にかこっそりと、変わっていたという印象がぬぐえません。組成が変わったことがあからさまになったのは、それまでやってきたプロトコールに従って使用したユーザーから、あまりのバックグランドの高さにたいする苦情が殺到してからというお粗末さ。 |
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