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NTCでのバックグラウンドが高い トピック削除
No.890-TOPIC - 2009/07/20 (月) 09:43:33 - かわさき
いつも勉強させてもらっています。

real-time PCRをつかってゲノム中に組み込まれたレンチウイルスを定量しています。組み込まれる領域の配列に対するプライマーを設計したのですが、6個設計してどれもNTC (non template control、水を使っています)でCt値が30以下でひどいものになると25くらいです。当然ウイルスの組み込み率が低いとバックグラウンドによる影響が大きくなり、正しい値が得られません。

設計はABI社のprimer expressで測定はABI社のSybr Greenの系で行なっています。

どなたか解決案など、ご教授願えませんでしょうか?
 
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ありがとうございます。 削除/引用
No.890-6 - 2009/07/21 (火) 20:22:45 - かわさき
in situ様、ありがとうございます。

>とすると、プライマーダイマーは形成されていないということになります。

NTCですので水がテンプレートです。その場合、プライマーダイマーが1種類だけですと融解曲線は問題ないことになるかと思っていたのですが、いかがでしょうか?

>あと、PCRのかかりが悪く、増幅曲線の立ち上がりが極端に悪い場合、auto analysisを行うと、バックのノイズを拾ってくる可能性があります。

そうですね。これについては簡単にできますので一度検討してみます。

(無題) 削除/引用
No.890-5 - 2009/07/21 (火) 15:28:02 - in situ
>>融解曲線はチェックされましたか?

>はい、問題なかったです。


とすると、プライマーダイマーは形成されていないということになります。

他の方が使っているものも含めて、バックが出ないプライマーはありますでしょうか?

6本すべてということから、PCR試薬(SYBRのマスターミックスとか)のコンタミも疑われます。

あと、PCRのかかりが悪く、増幅曲線の立ち上がりが極端に悪い場合、auto analysisを行うと、バックのノイズを拾ってくる可能性があります。

ありがとうございます。 削除/引用
No.890-4 - 2009/07/21 (火) 12:22:05 - かわさき
とも様、in situ様、ありがとうございます。

>サイバーグリーンでどのように定量しようとしているのですか?

レンチウイルスの2つのLTRの間の領域にプライマーを作成し、感染後4日目の細胞からゲノムDNAを抽出し、細胞内在性のPGK1遺伝子を内部標準として、ウイルスの配列の相対コピー数を定量しています。一応MOI(本来のMOIとは厳密には異なるようですが・・・)を出すために、MOIスタンダードなるものを用意して(細胞数をカウントして、1細胞あたり2nプラスミドとなるようにして、細胞溶解液に加え、それからDNA抽出したものです。nを変えて検量線を書き、実際のサンプルのデータからMOIを計算します。)MOIスタンダードを作成した理由が、セルライン毎にゲノムの歪みが異なるため、PGK1遺伝子のコピー数にばらつきがあるのではないかと思ったためです。ですからセルライン毎にMOIスタンダードを作っています。

>あとレンチウイルスを作る時にウイルスはDNase処理をしていますか??処理しないとプラスミドのコンタミがみられますよ。

そうですね。そのことを考慮して、参考にしたSBI社のキットのマニュアルにも洗浄をしっかりせよと書いてあります。ただ実際にやってみると293T細胞があまりに剥がれやすいため、十分な洗浄はできません。ただ感染後もアッセイまでに結構な回数の培地交換をしているため、プラスミドの問題は恐らくないのではと考えています。実際、遺伝子導入試薬を使わない場合にMOIを定量するとすごく小さい値でした。ただDNase処理するというのは考えたことはあったのですが、実際にやられている方法とは知りませんでした。もし差し支えないようでしたら、具体的な手順等も教えていただけませんでしょうか?

>プラスミドのコンタミはないというのにはネガコンとして熱処理したウイルスを感染させるとよいです。

なるほど、良いコントロールですね。やったことはありませんが、今度試してみようかと思います。実際にどのくらいの温度で、どのくらいの時間熱処理すれば良いのでしょうか?

>融解曲線はチェックされましたか?

はい、問題なかったです。

>あと、テンプレートの代わりに水を入れたものをNTCと呼んでいるので、間違いはないですよね?

はい、おっしゃるとおりです。

>残るは試薬のコンタミとかでしょうか。

そうですね。その可能性はあるのですが、6本すべてというのがちょっと解せなくて・・・。もしかして、primer expressで作るとTaqman仕様になって、Sybrでは具合悪いことがあるのかなあ?なんて妄想しています。もしかしたら内部プローブで検出するため、多少の3'compatibilityは無視するアルゴリズムであるとか・・・。

(無題) 削除/引用
No.890-3 - 2009/07/20 (月) 14:44:44 - in situ
レンチウイルスの問題ではなく、プライマーの問題だと思うのですが、6個設計したプライマーが全部プライマーダイマーを形成する組み合わせとは考えにくいです。

融解曲線はチェックされましたか?

あと、テンプレートの代わりに水を入れたものをNTCと呼んでいるので、間違いはないですよね?

残るは試薬のコンタミとかでしょうか。。

(無題) 削除/引用
No.890-2 - 2009/07/20 (月) 09:55:30 - とも
レンチウイルスはある程度入りやすい領域はありますが、基本ランダムにゲノムに組み込まれます。
サイバーグリーンでどのように定量しようとしているのですか?

あとレンチウイルスを作る時にウイルスはDNase処理をしていますか??処理しないとプラスミドのコンタミがみられますよ。

プラスミドのコンタミはないというのにはネガコンとして熱処理したウイルスを感染させるとよいです。

NTCでのバックグラウンドが高い 削除/引用
No.890-1 - 2009/07/20 (月) 09:43:33 - かわさき
いつも勉強させてもらっています。

real-time PCRをつかってゲノム中に組み込まれたレンチウイルスを定量しています。組み込まれる領域の配列に対するプライマーを設計したのですが、6個設計してどれもNTC (non template control、水を使っています)でCt値が30以下でひどいものになると25くらいです。当然ウイルスの組み込み率が低いとバックグラウンドによる影響が大きくなり、正しい値が得られません。

設計はABI社のprimer expressで測定はABI社のSybr Greenの系で行なっています。

どなたか解決案など、ご教授願えませんでしょうか?

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