お返事大変遅れて申し訳ありませんでした。ご回答をありがとうございます。
これは大変スマートな方法だと私も思い実施経験があるのですが、ご指摘のようにPARGの良い阻害剤がないため(加えて市販PARG阻害剤が高価なので)、核に分画する工程でPARの分解が生じ、シグナルは検出できませんでした。
>ポリADPリボシル化を受ける蛋白質の多くは核タンパク質と思いますので、とりあえず細胞質と核に分画してそれぞれの画分についてWBしたらいかがでしょうか。量的に少ないものだと、ホールライゼートでは量の多い蛋白質が割合的に多くを占めるためみえなくなるかもしれないので。プラス荷電の強い塩基性蛋白質は転写されにくいですが、マイナス荷電が増えるぶんには、転写効率の点ではあまり大きな障害にはならないようにおもいます。
あとPARGのインヒビターを知らないのですがもしそういったものがあるならば、それを細胞溶解液に添加した方がいいでしょう。
現在、バンクに問い合わせ中です。有用な情報を有難うございました。
>10Hについては細胞バンクにこの抗体を産生するハイブリドーマがあったと思います。今後の使用量によっては検討されてはいかがでしょうか。
その後、PARP-KO-MEFでアルキル化剤処理でPARの検出をWBで実施してみたのですが、やはり非特異的と思われる(WT-MEFでも同量、同程度検出される)バンドが検出されます。WT-MEFではPARPの自己修飾が特異的に検出できてますので、おそらくWBの手技(特にブロッキング)に問題があると思います。ブロッキング剤も様々ですが、スキム、カゼイン系、BSAは試しましたが、カゼイン系(Blocking One)が一番マシでした。他のブロッキング剤でお勧めがあればご教示下ると助かります。
また有用な情報がございましたら、よろしくお願い申し上げます。 |
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