Bio Technical フォーラム

  • バイオ関連の実験をする上での、試薬、機器、プロトコールなどの情報交換の場です。
  • 質問に対して解答できる方は是非、書き込んで下さい。
  • このフォーラムにふさわしくないと管理人が判断した投稿は予告なく削除します。

トピック一覧 | 研究留学ネットに戻る

最新のフォーラム | このフォーラム | ひとつ前のフォーラム(readのみ)

このスレッドをはてなブックマークに追加このスレッドをはてなブックマークに追加

偽妊娠マウスの作り方 トピック削除
No.858-TOPIC - 2009/07/13 (月) 17:41:25 - TT
ノックアウト作成に関しまして何度もお世話になっております。

今回は、胚移植に用いる偽妊娠マウスの作り方について質問させてください。

今行っているプロトコルは、ICR 9週齢の雌にPMSGを投与し、二日後に精管結さつマウスと交配させ、さらに翌日の朝にプラグチェックを行っています。

この時、大体70%程度がプラグpositiveとなっています。ただ、胚を移植しても妊娠しない個体が7割くらいいます。これは胚の質が悪いためかもしれませんが・・・。

参考書や文献をいくつか読んでみたのですが、偽妊娠マウスを作成する時は、PMSGを投与せず、自然交配をさせ、プラグpositiveとなったものを用いるという記述しか見つかりませんでした。プラグpositiveとなる個体は10-20%だそうで、今のプロトコルよりも数段効率が悪いことになっています。

PMSG投与によってプラグpositiveになる確率が高いのであれば、どうして皆このようにしていないのか、不思議に思っています。

そこで質問したいのですが、皆さまは、どのようなプロトコルで偽妊娠マウスを作成してますでしょうか?

アドバイスお待ちしております。
 
- このトピックにメッセージを投稿する -



6件 ( 1 〜 6 )  前 | 次  1/ 1. /1


(無題) 削除/引用
No.858-6 - 2009/07/28 (火) 16:21:14 - Masa
毎日スメアチェックを行えばマウスの
性周期が分かりますので、発情前期のマウスを
選んで、精管結さつマウスと一晩同居させれば、
8割程度の確率で偽妊娠します。
胚移植に関しては素人なのですが、
マウスの場合、プラグ確認ができた日を妊娠一日目のとした場合
妊娠4日目の夜に起こる一過性のエストロゲン分泌が
着床に必要です。
PMSGやhCGで強制排卵させたマウスでは
卵巣全体がほぼ黄体化してしまうため、
エストロゲンの分泌が起こせず、
着床率が低下するように思えます。

もし現在のプロトコルにて実験を続けたいのであれば、
四日めの夜に17βエストラジオールを
100ng程度静脈注射してはいかがでしょうか?
下垂体摘出や卵巣摘出による着床遅延モデルでは
その操作の24時間後には卵の着床が確認できます。

(無題) 削除/引用
No.858-5 - 2009/07/19 (日) 15:11:07 - MK
PMSGとhCGのプロトコールは、用量にも依りますが(例えば5IUと5IU)、過排卵処置に使われますね。この時黄体相は、通常の偽妊娠より短く黄体が十分に黄体ホルモンを出さない印象を持っています。

妊娠させたいなら、ホルモン処置をせずに精管結紮マウスと交配させる方が良いでしょう。

膣スメアを採取して交配させれば、相当確率は上がるように思います。
確かに、発情前期には膣が多少腫脹しますが、見分けるのは熟練を要するでしょう。

(無題) 削除/引用
No.858-4 - 2009/07/17 (金) 18:24:33 - MM
うちでは、熟練した人が移植を行った場合、移植した胚が
まったく着床しない、ということはあまりないです。
半分くらいのマウスが移植しても着床しない、というのは
ちょっと成績が悪いような気がします。
ただ、それがホルモン投与によって偽妊娠マウスを作って
いるせいなのかどうかは分からないので、最終的には同じ
人間が両方の方法を試して成績をチェックするしかないと
思います。

(無題) 削除/引用
No.858-3 - 2009/07/16 (木) 19:21:28 - TT
MM様ありがとうございます。

聞いてみると、私のラボも昔はMM様と同じように行っていたのですが、途中でPMSG投与に変更したそうでした。

よく考えてみると、採卵用にPMSGとhCGを投与したマウスを里親用に飼っているとほとんどが妊娠しますので、PMSG投与で偽妊娠マウスを作成しても子宮は卵が着床するのに適した状態になるのかもしれないという気がしてきました。

ただ、現在のやり方では半分くらいのマウスが移植しても着床しない感じですので、やはり違和感を感じます。普通はほぼ全ての移植マウスが着床するものなのでしょうか?

(無題) 削除/引用
No.858-2 - 2009/07/15 (水) 08:53:10 - MM
偽妊娠マウスの必要数より多めにICRメスマウスを用意しておき、
自然に発情したメスを選んで精管結紮マウスと交配しています。
私の手だとプラグがつく率は大体70%くらいですが、発情マウスを
見分ける目が熟練したらもっと確率が上がるかもしれません。
発情マウスとしては、・膣口が開きかけていて、・充血していて、
・ちょっと腫れた感じに見える ものを選んでいます。

TTさんのやり方で義妊娠マウスを作ったことがないので比較は
できませんが、ホルモン注射で強引に発情させて交配させた
場合、妊娠を維持するホルモンがうまく分泌されなかったり
するかもしれないと思っています。
私がhCGを利用するのは過排卵をかける時のみで、例えばMEFとり
用にE14.5の胎児が欲しい時も、自然交配でプラグをつけています。

偽妊娠マウスの作り方 削除/引用
No.858-1 - 2009/07/13 (月) 17:41:25 - TT
ノックアウト作成に関しまして何度もお世話になっております。

今回は、胚移植に用いる偽妊娠マウスの作り方について質問させてください。

今行っているプロトコルは、ICR 9週齢の雌にPMSGを投与し、二日後に精管結さつマウスと交配させ、さらに翌日の朝にプラグチェックを行っています。

この時、大体70%程度がプラグpositiveとなっています。ただ、胚を移植しても妊娠しない個体が7割くらいいます。これは胚の質が悪いためかもしれませんが・・・。

参考書や文献をいくつか読んでみたのですが、偽妊娠マウスを作成する時は、PMSGを投与せず、自然交配をさせ、プラグpositiveとなったものを用いるという記述しか見つかりませんでした。プラグpositiveとなる個体は10-20%だそうで、今のプロトコルよりも数段効率が悪いことになっています。

PMSG投与によってプラグpositiveになる確率が高いのであれば、どうして皆このようにしていないのか、不思議に思っています。

そこで質問したいのですが、皆さまは、どのようなプロトコルで偽妊娠マウスを作成してますでしょうか?

アドバイスお待ちしております。

6件 ( 1 〜 6 )  前 | 次  1/ 1. /1


パスワードを入力してチェックした記事を チェックした記事を