それだけコントロールとなるデータがそろっていれば、どこが特異的染色でどこが非特異的染色かは確立できているので、データ的には問題ないと思います。あとは、コントロールデータを示さずに、ここは非特異的染色であるとコメントするだけでよいかどうかですが。少なくとも読者として私は、非特異的染色を示すデータがあった方がしっくり来ると思いますし、もし同じシチュエーションならネガティブコントロールのデータ(写真)も添えて投稿します。紙面の関係で、とかエディタやレフリーの意見で、とかで結局省かれるかもしれないとしても、著者が必要だと思ったものは載せるべきでしょうし、載せないでいてあとからレフリーからデータを要求されるより(また、余分だから削れといわれるより)、気分がが良いんではないでしょうか。
その問題は置いておいて、実験結果ですが、
つまり、少なくともその二次抗体は、あるいはひょっとするとIgすべては粘膜筋層に結合するということを示しています。これは、既知のこと、良くあることなんでしょうか。腸管の免疫染色なんて非常に数多くやられていると思いますが、どんな抗体を使っても粘膜筋層は染まってしまうものそうでしょうか(そうとは思えないんですけれど)。それが良くある既知の問題なのであれば、それの対処法というのも既知のものがきっとあるでしょうし、ふつうはそんなことないよというなら、あなたの実験系に特有の問題があるのであって、なにかしらやり方を変えれば起こらないことかもしれません。単純には二次抗体を変えてみるとか(ブランド、免疫動物、標識、ポリ/モノ、whole/F(ab')2なんか)。一次抗体がモノクロなので、二次抗体はサブクラス特異的モノクロのF(ab')2なんてどうかしらん。 |
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