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免疫組織化学での非特異的染色への言及について トピック削除
No.851-TOPIC - 2009/07/12 (日) 21:26:03 - 免疫組織化学初心者
お世話になります。

みなさまのご意見いただけますと幸いです。

現在、免疫組織化学染色をはじめたものです。

よくwestern blotのfigureでは、非特異的なbandが出てしまった場合に、そのbandの横にNS(non-specific)と記載してあるのをよくみます。

今回みなさまにお聞きしたいことは、それが免疫組織化学の世界でも許されるのか?ということです。

というのも、今回、私どもの下で作成しましたモノクロを用いて腸管の染色を試みているのですが、どうしても二次抗体だけ、もしくはcontrol IgGで染色した場合に粘膜筋層あたりがしっかり染まってしまいます。

しかし、一次抗体として作成したモノクロを用いた場合、当然非特異的と思われる粘膜筋層あたりは染まりますが、コントロールでは検出されなかった上皮細胞が(おそらく特異的に)しっかり染まります。

この上皮細胞に見られるpositiveなシグナルは、この抗原を欠損したマウスでは消失しますことから、モノクロ特異的な染色像だと確信しています。しかし予想通り、非特異的な粘膜筋層に現れるシグナルはKOマウスでも残っています。


こういった場合みなさまは論文でfigureとしてどのように使いますでしょうか?


私は、KOで粘膜筋層のところが染まっているのは非特異的なシグナルで、KOで染まらず、野生型マウスで染まってる上皮細胞にその抗原は発現している!!と書いてよろしいでしょうか?

私の印象では、いくつかの論文を見てもネガコンは真っ暗であって然るべきような印象を受けます。。


westernのfigureのようにここの染色は非特異的ですので無視してくださいね、みたいなことは免疫組織染色の世界でも通用するのかにつき、みなさまの経験豊富な意見をいただけますと大変ありがたいです。どうかよろしくお願いいたします。
 
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7件 ( 1 〜 7 )  前 | 次  1/ 1. /1


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No.851-7 - 2009/07/13 (月) 21:25:16 - CJ
内因性IgGの交差反応なら(マウス組織にマウス抗体、という場合だけではなく、吸収をしっかりやっていない2次抗体でも起こりうる)、Mouse on mouseキットの使用するという方法とか、もしその抗原が加熱後免疫染色性を保持しているのなら、抗原賦活化液で煮てやる、という手が有効です。

もしかしてmouse on mouse? 削除/引用
No.851-6 - 2009/07/13 (月) 19:05:51 - かわさき
すいません。手違いでタイトルだけのレスしちゃいました。

お話を伺うにmouse on mouseではないかと思いましたが、違いますか?

mouse on mouseの場合、特殊なキットをつかうか一次抗体に直で蛍光標識するなどしないと、バックグラウンドが取れません。

確かに他の方が言うように今のままのデータでも良さそうな気がしますが、もしきれいなデータを望まれるのでしたらそう言う手もありそうです。

もしかしてmouse on mouse? 削除/引用
No.851-5 - 2009/07/13 (月) 19:01:09 - かわさき

(無題) 削除/引用
No.851-4 - 2009/07/13 (月) 15:28:41 - AP
それだけコントロールとなるデータがそろっていれば、どこが特異的染色でどこが非特異的染色かは確立できているので、データ的には問題ないと思います。あとは、コントロールデータを示さずに、ここは非特異的染色であるとコメントするだけでよいかどうかですが。少なくとも読者として私は、非特異的染色を示すデータがあった方がしっくり来ると思いますし、もし同じシチュエーションならネガティブコントロールのデータ(写真)も添えて投稿します。紙面の関係で、とかエディタやレフリーの意見で、とかで結局省かれるかもしれないとしても、著者が必要だと思ったものは載せるべきでしょうし、載せないでいてあとからレフリーからデータを要求されるより(また、余分だから削れといわれるより)、気分がが良いんではないでしょうか。

その問題は置いておいて、実験結果ですが、

つまり、少なくともその二次抗体は、あるいはひょっとするとIgすべては粘膜筋層に結合するということを示しています。これは、既知のこと、良くあることなんでしょうか。腸管の免疫染色なんて非常に数多くやられていると思いますが、どんな抗体を使っても粘膜筋層は染まってしまうものそうでしょうか(そうとは思えないんですけれど)。それが良くある既知の問題なのであれば、それの対処法というのも既知のものがきっとあるでしょうし、ふつうはそんなことないよというなら、あなたの実験系に特有の問題があるのであって、なにかしらやり方を変えれば起こらないことかもしれません。単純には二次抗体を変えてみるとか(ブランド、免疫動物、標識、ポリ/モノ、whole/F(ab')2なんか)。一次抗体がモノクロなので、二次抗体はサブクラス特異的モノクロのF(ab')2なんてどうかしらん。

(無題) 削除/引用
No.851-3 - 2009/07/13 (月) 13:07:52 - C
下記のページの項目(0005)の4行目ー6行目の記述はこの問題を考える上でかなり重要かもしれないです。特許の文章なので記述が分かりにくいですがヒトの場合、粘膜筋板のある種の糖鎖構造?を認識する内在性の抗体みたいなのをもともと持っていることがあるみたいです。常在腸内細菌とかの関係でそういう抗体が出来てしまうみたいです。
http://www.j-tokkyo.com/2008/A61L/JP2008-253790.shtml


あと、データについて許されるとかそういうことでなくて、レビューアーがいいと考えればそれでいいとおもいます。あなたとレビューアーとエディターの間で折り合いをつけるべきこととおもいます。ダメと言われたら、ここら辺は非特異的反応ですけど、でもここを見て下さい、コントロールと明らかにちがうでしょ、みたいな感じで、納得させられるような説明を尽くしてみて、それでもまだちょっと私は信用できませんねと言われたら、違う雑誌にすれば良いと思います。(これについては雑誌のレベルとかじゃなくて、その雑誌がどういったタイプのデータを重視するかがかなり重要と思います。たとえば病理とか形態などの専門性の高い雑誌だとそのへんはかなり細かい事言われると思います。生化学とか総合的な雑誌だと少なくとも見て分かるレベルの差があれば、細かい事は言われないと思います。)

みなさんそうやってどこかに落ち着くのではないでしょうか。あとは公表された論文を読む個々人それぞれの判断(自分はこのデータから導かれる結論を信用するとか、しないとか)に任せればよいこととおもいます。

(無題) 削除/引用
No.851-2 - 2009/07/12 (日) 21:40:45 - み
WT組織とKO組織を両方並べて(またはKOはサプルメント)WTでのみ検出できる部分が特異的であると言えば良いでしょう。
KO組織のデータが無い場合、厳密に言うとWTで検出できている上皮細胞でのシグナルさえ単なるクロスリアクトであって、特異的シグナルであるかどうかは判断できない(過剰量の抗原を抗体と混ぜて反応させてシグナルが消失したと主張してもクロスリアクトであった可能性は否定できない)。

免疫組織化学での非特異的染色への言及について 削除/引用
No.851-1 - 2009/07/12 (日) 21:26:03 - 免疫組織化学初心者
お世話になります。

みなさまのご意見いただけますと幸いです。

現在、免疫組織化学染色をはじめたものです。

よくwestern blotのfigureでは、非特異的なbandが出てしまった場合に、そのbandの横にNS(non-specific)と記載してあるのをよくみます。

今回みなさまにお聞きしたいことは、それが免疫組織化学の世界でも許されるのか?ということです。

というのも、今回、私どもの下で作成しましたモノクロを用いて腸管の染色を試みているのですが、どうしても二次抗体だけ、もしくはcontrol IgGで染色した場合に粘膜筋層あたりがしっかり染まってしまいます。

しかし、一次抗体として作成したモノクロを用いた場合、当然非特異的と思われる粘膜筋層あたりは染まりますが、コントロールでは検出されなかった上皮細胞が(おそらく特異的に)しっかり染まります。

この上皮細胞に見られるpositiveなシグナルは、この抗原を欠損したマウスでは消失しますことから、モノクロ特異的な染色像だと確信しています。しかし予想通り、非特異的な粘膜筋層に現れるシグナルはKOマウスでも残っています。


こういった場合みなさまは論文でfigureとしてどのように使いますでしょうか?


私は、KOで粘膜筋層のところが染まっているのは非特異的なシグナルで、KOで染まらず、野生型マウスで染まってる上皮細胞にその抗原は発現している!!と書いてよろしいでしょうか?

私の印象では、いくつかの論文を見てもネガコンは真っ暗であって然るべきような印象を受けます。。


westernのfigureのようにここの染色は非特異的ですので無視してくださいね、みたいなことは免疫組織染色の世界でも通用するのかにつき、みなさまの経験豊富な意見をいただけますと大変ありがたいです。どうかよろしくお願いいたします。

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