ちょうど、6月号の日本薬理学会誌で『薬理学研究に使う統計』が特集されており、その中に「薬理学研究における経時データ解析の考え方―血圧降下試験事例による解説―」がありますので、お読みになって参考になさると良いと思います。
ただし、読まれるとお分かりになると思いますが、経時測定データの解析には色々と問題があり、なかなかスッキリとした解決方法がないのが現状です。
ぶっちゃけ、repeated measures ANOVAの後、時点毎に検定を繰り返す、というのは(間違っていると非難されつつも)良く行われます。
場合にもよりますが、repeated measures ANOVAで差がある→薬物の効果があることの証明、ということを主目的にして、さらにどの時点で差があるかどうかを調べてみて、こちらは副次的な目的なのでちょっと有意水準の調整が甘いけど(言い過ぎにならないよう考察するので)勘弁して下さい…という感じでしょうか。
ただ、投与前値との比較…とおっしゃっていますが、薬剤無処置対照群との比較てはなく、でしょうか? |
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