あくまで一般論ですが非イオン性界面活性剤や両イオン性界面活性剤はあまり抗体反応を妨害しないと聞きます。対してイオン性のものはあまり適さないと聞きます。でも結局は抗体あるいはそのエピトープ次第とおもいます。自分の経験では、SDS変性したあとでも希釈すればちゃんと免疫沈降できたものもあるし、Triton X添加でうまく行かなくなったものもありました。条件とか、反応時間とかかなりいい加減にやっても(どんな条件でも全然OKみたいな感じで)ちゃんと抗原を捕まえてくる抗体もあるし、いろいろ条件を変えて詳細に検討しても全くうまくいかない抗体もあるし、(でもWBでは問題なく働くのに)。いちどですが界面活性剤をかえたら免疫沈降が見違えるようにうまくいったことがありました。
条件検討は時間と労力を使うし、うまく行かないと時間的体力的な損失が大きいから、IPにつかう予定ならば論文とかでIPのデータが出ているもの選ぶか、もらうかしたほうが確実かとおもいます。またIPはモノクロでなくポリクロ、部分ペプチド抗原でなくてホールの蛋白質で免疫した抗体、を使うと成功率は上がるようにと思います。あと市販品でIPできますとあっても出来ないものあるし、なにも書いてなくてもできるやつもあります。 |
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