ピペド様
> 絶対的なコピー数を算出するのでしょう。
仰せの通り、絶対的なコピー数の算出を目指すことがひとつの良い方法となります。トピックをたてた時には、この方法がどういう訳か完全に頭からなくなっていました。ただピペド様もご存知とは思いますが、絶対的なコピー数の算出にも、他の方々からご教唆いただいたように様々複雑な要因が関与するようです。
めい様
> Aが前、Bが前の2種類のキメラmRNA発現コンストラクトを構築し、合成したRNAでRT
この方法も思いつきませんでした。たしかに2種類の遺伝子由来のmRNAを合成して定量する方法では、ザンギ様のおっしゃるように2種類の遺伝子由来のmRNAそれぞれの配列によってUV吸収による定量結果に差が出ることになりますので、キメラmRNAはひとつの良い方法となると思います。
> ここまで気にすると今度はクルードのmRNA mixから目的の産物がどの程度ミスアニールをまったくせずに増やせるかという問題がでてくると思います。
ザンギ様
> ただ、標準物質としての完全な配列のmRNAを定量するのにUV吸収では2遺伝子
> 間の塩基組成の違いによるモル吸光係数の偏向がでますし、配列の吸光係数
> への影響も考えられます。
仰せの通りだと思います。どこまで厳密な定量を求めるかで、どこまで厳密に種々の要素を勘案するかが異なってきます。この点にまで考えが至らず、厳密さについて曖昧に質問してしまいました。
AP様
> 古典的なcompetitive PCRでtitrationしてA, Bとも絶対分子数を求めるのがreliableでしょう。
> real-timeで同じようなことをしようとしたらと考えてみて、実際そういう方法があるのかは分かりませんが、TaqMan probeを使えばできるかなと思いました。
competitive PCRを検討することも、トピックをたてた時点では頭から完全に消えていて目から鱗です。competitive PCRは読んで学んだところまでで実際に実験を行ったことがありませんので、私には想像できなかったのだと思います。Taqmanのプローブデザインによる効率の違いを補正できれば、ご教示されたで2遺伝子間のmRNA量の比較が可能なケースも出てくると思います。
またタカラバイオのテクニカルビュレッティンによると、ある種の極論かつ正論ですが、細胞からRNAを抽出した時点で、あくまで細胞内の総RNAのうち(たまたまその方法で)抽出可能だったRNAについて定量しているに過ぎないことに気をつけましょう、とも有りました。A遺伝子のmRNAとB遺伝子のmRNAの抽出効率が異なるとしたら、また補正が必要になることになります。
みなさまの貴重なご意見に感謝いたします。解決するのはキリが有りませんので、パスワードを設定していなかったためきちんと済にできませんが、ここで一度済みとします。 |
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