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MTTなどの細胞増殖測定キットの信用性 トピック削除
No.787-TOPIC - 2009/07/02 (木) 07:34:38 - おお
ここで度々話題になるのですが、便利そうですが
落とし穴があるといつも警戒しています。

どうも周りの人も増殖ならMTTキットとか使えば
簡単にできると何も考えず飛びつく人が多いです。

一般的な話として、例えば論文でMTTでアッセイした
結果を示し、増殖抑制あるいは細胞が幾らか死んだと
書かれていた場合どの程度信用するでしょうか?
前後の兼ね合いもあると思いますが、単独ならどうでしょう。

またあなたがレビューアーをするとして、MTTアッセイのデーター
が出てきた時、示した条件下でMTTの活性と数の関係を確認した
データーを要求しますでしょうか。

LDHは死んだ細胞が放出する酵素を示していますので、死んだという
ことに関しては信用性がありそうですが、、、、

これらの事について議論を進めていけたら幸いです。
 
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(無題) 削除/引用
No.787-10 - 2009/07/16 (木) 19:56:23 - TR
測定するタイミングで細胞を界面活性剤で叩いて、出てきたLDHの活性を測定する、なんて方法も細胞数をカウントする時に使えます。
叩く前の培養上清であらかじめLDH活性を測定しておけば、死細胞/生細胞の割合を求めたりもできますし。

(無題) 削除/引用
No.787-8 - 2009/07/10 (金) 23:07:11 - おお
>[Re:7] 笑い男さんは書きました :

>  たとえパブリッシュされた論文であっても、信用するかしないかは、読み手の読解力次第だと考えております。(レビューアーが認めても俺様は認めないぞ!のスタンスで論文を読めば良いじゃないか。と思っております)

ありがとうございました。
そう言えばかなり怪しい文献は意外とありますね。

どちらかといえば信用派 削除/引用
No.787-7 - 2009/07/09 (木) 23:22:59 - 笑い男
 MTT(XTTとかWSTも含め)は、ウェル内で生き残った細胞の中(ミトコンドリア)の酵素活性を測定しているし、LDHはウェル内へ放出された酵素の活性を測定しているし・・・

 どちらの方法も酵素活性を測定する実験ですよね。
http://app.roche-biochem.jp/catalog/index.php?product=3.5.3.27.1.14

 細胞数というのは、 細胞が多ければ(死んでれば)
細胞内の(放出された)酵素も多いはず  ―だから酵素活性を測定すればおのずと細胞数に比例した値となる― という前提ですよね。

 っで、酵素自身の活性の高/低や(測定するタイミングによっても活性は変化するだろうし)、どちらも還元に関係する酵素だから反応液に含まれる酸化性/還元性の物質の影響とか、薬物処理の影響を測定した場合に薬物自身が酵素の阻害剤としても作用すれば結果はブレるし(死んで放出されたLDHが活性を示さなければ、死んでいないことになる。この場合はMTTの方がふさわしいのかもしれないし)。

 ながながと書きましたが、MTT(など)のデータしか示していない論文でも、メソッド欄でコントロールの処理方法とかバックグラウンドの話とかまで書いていれば信用するようにしています。
 たとえパブリッシュされた論文であっても、信用するかしないかは、読み手の読解力次第だと考えております。(レビューアーが認めても俺様は認めないぞ!のスタンスで論文を読めば良いじゃないか。と思っております)

(無題) 削除/引用
No.787-6 - 2009/07/02 (木) 16:10:42 - genji
みなさまが書いておられるのもそうだと思いますが、時としてカウンターアッセイが必要になる場合があると思います。
それはミトコンドリアの呼吸鎖に対する毒性が疑われる場合です。
細胞数がある程度あるにもかかわらず、MTT assayのODが下がる場合、真っ先にこれを疑います。

(無題) 削除/引用
No.787-5 - 2009/07/02 (木) 11:47:57 - おお
>[Re:4] *さんは書きました :
> >示した条件下でMTTの活性と数の関係を確認した
> データーを要求しますでしょうか。
>
> 当方の場合ですと、この点は言われる前に押さえておきます。
> キットを使ったから、データは信用できて大丈夫とはならない場合もありますから。
>
> また、レフリーに指摘された時に、直ぐに対応できますし、それより実験者として評価系が適切であるかどうかを把握しておく必要があると思いますよ。これは、MTTに限った事ではありませんが。
>
> 私感ですけど。

同感です。当然のこととしてここでMTTアッセイの話題が出るたびに同じことを指摘してきました。でもどうもそういう感覚にかける人がおおいので、
実際現状はどうなんだろうと思った次第です。
論文を見る目、審査する目、実験する人の感覚と
いろいろな人の意見が聞きたかったりしたわけです。
もしかしたら、MTTアッセイをやってそれを投稿して
何にも指摘を受けずに通ってしまったという人の方が
多いのではとも思ったりしたわけです。

(無題) 削除/引用
No.787-4 - 2009/07/02 (木) 10:29:01 - *
>示した条件下でMTTの活性と数の関係を確認した
データーを要求しますでしょうか。

当方の場合ですと、この点は言われる前に押さえておきます。
キットを使ったから、データは信用できて大丈夫とはならない場合もありますから。

また、レフリーに指摘された時に、直ぐに対応できますし、それより実験者として評価系が適切であるかどうかを把握しておく必要があると思いますよ。これは、MTTに限った事ではありませんが。

私感ですけど。

(無題) 削除/引用
No.787-3 - 2009/07/02 (木) 09:48:12 - 論理的に
MTTアッセイが何を測定し、どこまで者が言えるのかを論理的に考えれば
それ以上でもなくそれ以下でもないということだけです。

まず、MTTアッセイをやる状況でよくあるのは

活きのいい細胞はどんどん増える
死ぬ細胞、もしくは細胞周期が止まる細胞はあまり増えない

これをアッセイすると、かなり結果がエンハンスされていることがある
ということです。

このエンハンスのされ方はかなり度が過ぎることがある、と思うので、
他の実験方法で、著者が言っていることを示せ、と言いたくなります。

(無題) 削除/引用
No.787-2 - 2009/07/02 (木) 09:27:33 - TS
MTTは、信頼性がある方法だとは思いますが、常に細胞数と一致する訳ではないと思います。
私は増殖や細胞死の専門家ではありませんが、私の少ない経験上でも、細胞のviabilityが下がったたとき(数が減っていなくても)にODが減少したり、なぜか薬剤などでODが上昇することもありました(ミトコンドリア活性があがった?)。

私なら、細胞数、百歩譲っても、写真などで、細胞数が減っていること(MTTの結果と相関している)を確認するようにコメントします。

MTTなどの細胞増殖測定キットの信用性 削除/引用
No.787-1 - 2009/07/02 (木) 07:34:38 - おお
ここで度々話題になるのですが、便利そうですが
落とし穴があるといつも警戒しています。

どうも周りの人も増殖ならMTTキットとか使えば
簡単にできると何も考えず飛びつく人が多いです。

一般的な話として、例えば論文でMTTでアッセイした
結果を示し、増殖抑制あるいは細胞が幾らか死んだと
書かれていた場合どの程度信用するでしょうか?
前後の兼ね合いもあると思いますが、単独ならどうでしょう。

またあなたがレビューアーをするとして、MTTアッセイのデーター
が出てきた時、示した条件下でMTTの活性と数の関係を確認した
データーを要求しますでしょうか。

LDHは死んだ細胞が放出する酵素を示していますので、死んだという
ことに関しては信用性がありそうですが、、、、

これらの事について議論を進めていけたら幸いです。

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