現在PCR用のサンプルとして動物組織からのゲノムDNAの抽出を
QIAGENのPuregeneキットで行っています。
抽出手順は、
1. 組織をproteinase Kを含んだcell lysis solutionに入れ55度で溶解。
2. 完全に溶解後protein precipitation solutionを加え、vortex後に遠心。
3. 蛋白はpelletとして除去、上清を採取しpurification。
のように行っています(QIAGNのプロトコール通りです)。
例えば肺からのゲノムDNA抽出はこのプロトコールできれいに行えています。
しかし、肝臓から抽出しようとすると、蛋白除去のための遠心後に他の組織と
違ってほとんど蛋白のpelletは見られず、逆に黄土色の浮遊物が最上層に
溜まってしまいます。
このため、遠心後の上清を取る際にこの浮遊物が混ざってしまい
その後にイソプロパノールを加えて糸状のDNAを析出させる時に
溶液自体が他の組織と異なり、無色ではなく黄色でDNAが糸状にきれいに
析出しません。
どのような理由で、肝臓の場合はこのような違いがでているのでしょうか。
また、この浮遊物を含まずにDNAを採取する方法をご存知の方がおられましたら
御教示いただけないでしょうか。 |
|