Bio Technical フォーラム

  • バイオ関連の実験をする上での、試薬、機器、プロトコールなどの情報交換の場です。
  • 質問に対して解答できる方は是非、書き込んで下さい。
  • このフォーラムにふさわしくないと管理人が判断した投稿は予告なく削除します。

トピック一覧 | 研究留学ネットに戻る

最新のフォーラム | このフォーラム | ひとつ前のフォーラム(readのみ)

このスレッドをはてなブックマークに追加このスレッドをはてなブックマークに追加

大は小を兼ねる?(培地について) トピック削除
No.736-TOPIC - 2009/06/24 (水) 17:42:32 - けろろ
いつもお世話になっております。

一昔前に樹立された細胞株で、最近使われてないものを使おうと思っているのですが、昔の論文では Eagles's MEM で培養しています。
しかし、最近 Eagle's MEM は殆ど売られていません(Nissuiのみ)。
DMEM は Eagle's MEM のいくつかの成分の量を増やしたものですが、これで培養しても大丈夫でしょうか?
もちろん、実際に培養してみなければ分かりませんが、栄養が多いのには越したことがないような気がします。いかがでしょう?

同じように、論文で普通の DMEM で培養している細胞株を、DMEM(high glucose)で培養しても問題ないものでしょうか?

細胞培養に詳しい方がいらしたら、よろしくお願いします。
 
- このトピックにメッセージを投稿する -



6件 ( 1 〜 6 )  前 | 次  1/ 1. /1


(無題) 削除/引用
No.736-7 - 2009/06/25 (木) 20:37:21 - genji
インスリンレセプターは発現していなくても、GLUTが必ず発現していると思いますので、GLUT-ARシステムによる糖の吸収/代謝は行われるはずです。
この時、PI3K-Akt、PKCシグナル伝達経路のAktやeNOS、mTORなどのリン酸化状態及びDAG de novo synthesis、TCA cycle、NADPH oxidase等によるROSの産生が起こり、細胞内の代謝システムが分子レベルで劇的に変わります。
この状態が続くとDNA損傷が起こり、細胞の形質が変化してしまいます。

細胞の継代/維持は必ず推奨されたmediumで行いましょう。

(無題) 削除/引用
No.736-6 - 2009/06/25 (木) 18:41:45 - けろろ
みなさん、色々なご指摘ありがとうございました。
大変勉強になりました。

Insulin 抵抗性のお話は目からウロコでした。
レセプターは発現してないはずですが、今後他の細胞株を扱うときに気をつけることにします。

(無題) 削除/引用
No.736-5 - 2009/06/25 (木) 15:12:59 - genji
>同じように、論文で普通の DMEM で培養している細胞株を、DMEM(high glucose)で培養しても問題ないものでしょうか?

high glucose培地の使用には様々な目的がありますが、細胞を継代維持する際にはこれは避けた方がよいと思います。
細胞によってはPI3K-Akt、PKCシグナル伝達系を介して、グルコースの取り込み、代謝によるROS産生等が生じ、インスリン抵抗性を引き起こしてしまいます。
つまり、細胞の機能が変化してしまいます。
infinitであるといわれている細胞でもその細胞の形態が変わり、agingしてしまいます。

(無題) 削除/引用
No.736-4 - 2009/06/24 (水) 18:52:14 - 通りすがり
>しかし、最近 Eagle's MEM は殆ど売られていません(Nissuiのみ)。
Invitrogen(GIBCO)やSIGMA等で販売されているMEMと同一組成だと思います。
カタログ等をご確認ください。
(以下の2製品を目で比較しましたが、CaCl2を除き同一のようでした。)

Nissui: イーグルMEM Liquid「ニッスイ」 (製品コード:00880)
http://www.cosmokai.com/products/youran/00880.pdf

SIGMA: Minimum Essential Medium Eagle (MEM) (製品コード例: M4655)
http://www.sigmaaldrich.com/etc/medialib/docs/Sigma/Formulation/m4655for.Par.0001.File.tmp/m4655for.pdf


注目する現象によっては、MEMとDMEMで細胞の応答性が変わることが
あるので、培地を変更する必要があるなら実験で応答性が変わらない
ことを確認すべきだと思います。

(無題) 削除/引用
No.736-2 - 2009/06/24 (水) 18:11:55 - Pumpkin
培地を徐々に移行して、培地移行後に継代し続けて細胞の様子を観察する必要があるでしょう。細胞の形質が変わってしまうことや、前の培地で培養した細胞でこれまで出してきたデータと新しい培地でのデータがどうなるかなど、非常に面倒なことがあることは事実です。

過去に(あったと思いますが)、ストックしている細胞の培地を1種類に統一したいなんていう質問があったように記憶しています。ちょっと検索してみてください。

大は小を兼ねる?(培地について) 削除/引用
No.736-1 - 2009/06/24 (水) 17:42:32 - けろろ
いつもお世話になっております。

一昔前に樹立された細胞株で、最近使われてないものを使おうと思っているのですが、昔の論文では Eagles's MEM で培養しています。
しかし、最近 Eagle's MEM は殆ど売られていません(Nissuiのみ)。
DMEM は Eagle's MEM のいくつかの成分の量を増やしたものですが、これで培養しても大丈夫でしょうか?
もちろん、実際に培養してみなければ分かりませんが、栄養が多いのには越したことがないような気がします。いかがでしょう?

同じように、論文で普通の DMEM で培養している細胞株を、DMEM(high glucose)で培養しても問題ないものでしょうか?

細胞培養に詳しい方がいらしたら、よろしくお願いします。

6件 ( 1 〜 6 )  前 | 次  1/ 1. /1


パスワードを入力してチェックした記事を チェックした記事を