Aβペプチドはもともとは前駆体APP(分子量は100KDa以上だったとおもいます)の一部なので、APPあるいはAβ部分を含むようなその部分分解物とも反応すると思います。またAβはアミロイドを形成することからもわかるように、しばしば難溶性あるいはSDS抵抗性のオリゴマーを作りやすいので、SDS-PAGEしたときにモノマーの位置だけでなくより高分子量の位置に2、3、−−−量体とおもわれるバンドあるいはスメアーが現れることがあります。以上のことから、特異性さえ問題ないならば、高分子量領域にシグナルが出ること自体はおかしなことではないと思います。
Abetaは大変小さなペプチドなので、うまく転写されているかどうかは注意が必要とおもいます。低分子ペプチド用のPVDF膜をつかうとか必要ならば転写条件を検討するとかしたほうがいいかもしれません。
APPは神経特異的な蛋白質というわけではないし、神経細胞でなくてもAPPを作る培養細胞はあるので、それ自身はとくにおかしなことではないと思います。 |
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