ここまでは可能と具体的な数字をあげることはできませんし、ケースバイケースなのでおそらくそうしたデータもないとおもいますが、トリシン系ゲルで流してポアサイズの小さいペプチド用の膜を使っても経験ではおよそ5000前後かと思います。転写時間とかにもある程度左右されると思いますが。小さすぎてうまく行かないならば、N末に大きめのタグを付ける事で見たい断片の分子量を大きくすることが出来ると思います。Myc-tag, protein A-tag, MBP-tag, CBP-tagなど。もちろんタグの付加がプロテアーゼの認識に影響を与えないことはチェックする必要がありますが。(tagつけても切るべきところで切断が起きているという事をシーケンスなりMSなりで示すなどして。)すぐできる簡単な方法としてはtag付きN末断片をアフ二ティー精製してTOFF-MSで分子量測定すればいいとおもいます。
分子量1万以下のペプチドになると、アミノ酸の組成やSDSのつき具合の影響がかなり強く出てくるので、理論値と実際の移動度が合わなくなる事がしばしばあり、分子量をどの程度正しく反映しているかは正直わかりません。(たとえば分子量9000のペプチドが5000くらいの位置に検出されたりとかすることがあります。もちろんその逆のケースもあります。いずれにせよこの辺になると分子量はあまり当てにならないことがあると思っていていいです。) |
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