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内因性PODのブロッキングについて。 トピック削除
No.703-TOPIC - 2009/06/19 (金) 14:38:59 - 免染
基本的な質問ですみません。
パラフィン切片における免疫染色の工程で、内因性ペルオキシダーゼのブロッキングで3%過酸化水素を使用しています。
凍結切片の時は、気泡が発生して切片とガラスの間に入りやすく、過酸化水素は薄くして、メタノール入り(80%メタノールに0.6%過酸化水素)を使用しています。
(非常に中途半端な濃度設定ですが、現状、これを使用しています。)
この、メタノールを入れる理由はどのような原理で使用するのでしょうか。
ご教授、宜しくお願い致します。
 
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No.703-8 - 2009/06/20 (土) 10:08:15 - AP
同じMeOHの作用でも、内在性の失活させるのと、膜の透過性を高めるのと、目的は別ですね。

whole mountの細胞や組織片などを染色するときは、多くの場合、浸透性を高める必要があります。アルコールや有機溶媒、界面活性剤などで浸透化が起こり、固定液にその作用がある場合もあるし、固定後に処理する場合もあります。これは切片の場合は必要ないですね。

それに対して内在性のPOの失活処理は、必要なものであればwhole mountでも切片でも必要です。ただ材料によって、内在性PO活性がないとか非常に低いとかで不必要な場合も少なくないです。一律にwhole mountなら必要で、パラフィン切片なら不必要というわけではないと思います。初めての材料の場合など、標本だけで発色反応をして、内在性POがどの程度あるか、チェックするというのもよくやられます。

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No.703-6 - 2009/06/20 (土) 08:23:23 - 免染
すみません、間違えて投稿してしまいました、、、。


細胞膜に傷をつけること、メタノールの性質(ペルオキシダーゼを不可逆的に失活)、ヘムを遊離させる、という理由があるんですね。

通りすがり様の仰った、ヘムの遊離については、古いですが本に書いてある(Straus 1974)のを見ました。
それならパラフィン切片でも行う方が効果的と思ったのですが、パラフィンでは必要ない、と教わりました。
それは、パラフィン切片はアルコールやキシレンを通すが、凍結はそのままあるいは固定のみで切片になるから、それでパラフィン切片では不要、ということでしょうか。
何となくですが、分かりました。

(無題) 削除/引用
No.703-5 - 2009/06/20 (土) 08:05:53 - 免染
mikan様、AP様、通りすがり様

皆さま、コメントをありがとうございます。
一括のお礼で申し訳ございません。

(無題) 削除/引用
No.703-4 - 2009/06/20 (土) 07:35:57 - 通りすがり
HRPの活性中心にあるヘムをメタノールが
遊離させる作用があるらしいと聞いたことがあります。
ただこれも古い論文なので現在はもっと違う機序とかも
わかってるかも知れませんが。

Cleavage of heme from horseradish peroxidase by methanol with inhibition of enzymic activity.
Straus W.
J Histochem Cytochem. 1974 Sep;22(9):908-11.

(無題) 削除/引用
No.703-3 - 2009/06/19 (金) 22:34:12 - AP
どうやら、MeOH自体にperoxidaseを不可逆的に失活させる作用があるようです(Googleはべんりだなあ)。
http://www.jhc.org/cgi/content/abstract/19/11/682
単にアルコールによる脱水固定による作用ならrehydorateすれば活性が(完全ではないとしても)回復するでしょうけれどそうではないみたいですし、EtOHでも同じことが起こりそうですが、EtOHではだめみたいですね。上記の論文ではfor unknown reasonと書かれていますね。古い論文なので、今ではメカニズムがわかっているのかもしれませんが、いろいろ試した結果、理由はわからないけれどそれが有効だったから、というのではだめでしょうか。

(無題) 削除/引用
No.703-2 - 2009/06/19 (金) 21:13:11 - mikan
私もよくわからないのですが、
メタノールによって組織が固定されます。
固定液として普通に利用されるものなので
バッファーに使われたのかな?と思います。

アルコール殺菌の原理のように
細胞膜にも傷をつけ膜内(膜上)の
タンパク質にも薬剤が届きやすく
なることがありました。
(なかなか蛍光染色できなかった膜上の
タンパク質をメタノール処理を加えることで
できるようになったことがあります)

内因性PODのブロッキングについて。 削除/引用
No.703-1 - 2009/06/19 (金) 14:38:59 - 免染
基本的な質問ですみません。
パラフィン切片における免疫染色の工程で、内因性ペルオキシダーゼのブロッキングで3%過酸化水素を使用しています。
凍結切片の時は、気泡が発生して切片とガラスの間に入りやすく、過酸化水素は薄くして、メタノール入り(80%メタノールに0.6%過酸化水素)を使用しています。
(非常に中途半端な濃度設定ですが、現状、これを使用しています。)
この、メタノールを入れる理由はどのような原理で使用するのでしょうか。
ご教授、宜しくお願い致します。

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