同じMeOHの作用でも、内在性の失活させるのと、膜の透過性を高めるのと、目的は別ですね。
whole mountの細胞や組織片などを染色するときは、多くの場合、浸透性を高める必要があります。アルコールや有機溶媒、界面活性剤などで浸透化が起こり、固定液にその作用がある場合もあるし、固定後に処理する場合もあります。これは切片の場合は必要ないですね。
それに対して内在性のPOの失活処理は、必要なものであればwhole mountでも切片でも必要です。ただ材料によって、内在性PO活性がないとか非常に低いとかで不必要な場合も少なくないです。一律にwhole mountなら必要で、パラフィン切片なら不必要というわけではないと思います。初めての材料の場合など、標本だけで発色反応をして、内在性POがどの程度あるか、チェックするというのもよくやられます。 |
|