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単離ミトコンドリアからのタンパク質流出 トピック削除
No.694-TOPIC - 2009/06/18 (木) 10:57:38 - ミトコ
マウスの脳より単離したミトコンドリアに、カルシウムを曝露してミトコンドリアからシトクロムCの流出をウェスタンブロッティングで観察したいと考えています。

プロトコールといたしましては、
1.マウスより全脳を摘出後、320 mMスクロース中、ポッター型ホモジナイザーを用いて400rpm、10回ストローク。
2.1000g遠心上清を、12500gで遠心し、沈殿を粗ミトコンドリアとする。
3.粗ミトコンドリアをKCl medium(125 mM KCl, 2 mM K2HPO4, 1 mM MgCl2, 20 mM HEPES)で懸濁。
4.粗ミトコンドリアを100 ugずつ分注後、カルシウム存在下28℃でインキュベーション。
5.12500gで遠心後、上清と沈殿に分けてSDS処理しウェスタンサンプルとする。

上記のような方法を用いまして実験しておりますが、ウェスタンによる検出がうまくいきません。ウェスタン自体は他のサンプルでうまくいっています。可能性といたしましては、高カリウム溶液をSDS処理するときおよびゲルにアプライするときに沈殿を生じてしまったので、カリウムが原因かと考えておりますが、お聞きしたいことといたしましては、
・カリウムバッファーで無いとうまくミトコンドリアの反応は観察できないのか?
・さらにミトコンドリアをピュリファイすべきか?
ということです、皆様のご意見をお聞かせ願えれば幸いです。
 
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(無題) 削除/引用
No.694-8 - 2009/06/22 (月) 09:12:46 - ミトコ
レスありがとうございます。

TCA沈殿の目的に関しましては、カリウムを除く目的ということは気づいておりましたが、そのほかの対処方法に関しましては全く思いつかなくて・・・

もしよろしければ、お力をお貸し願えたらありがたいです。

(無題) 削除/引用
No.694-7 - 2009/06/19 (金) 23:56:09 - おお
カリウムはSDSを沈殿させますので、それに対する対処法で
TCA沈殿が勧められているわけです。

その辺をふまえるといろいろと他の対処方法を考えられるか
とおもいました。

お気付きであれば余計なおせっかいですがそうであればお許しください。

(無題) 削除/引用
No.694-6 - 2009/06/19 (金) 19:51:22 - ミトコ
ありがとうございます。
おそらく研究室にレジンは無いと思いますので、まずはTCA沈を試してみたいと思います。詳細なプロトコールありがとうございました!

(無題) 削除/引用
No.694-5 - 2009/06/19 (金) 16:03:58 - 中年
小スケールのタンパク質濃縮法でTCA沈殿に代わるものとして、StrataCleanレジンを使う方法があります。

http://www.stratagene.com/lit_items/strataclean_final_2.pdf

(無題) 削除/引用
No.694-4 - 2009/06/19 (金) 13:41:32 - qq
10-100ugのミトコンドリアタンパクをDWなどで0.5mlに懸濁して、50ulの50%TCAを添加し、室温15min。
12000rpmx10min遠心し、上清を除去します。0.5mlのEtOHまたはAcetoneを添加して、壁面を洗い込み、室温10min。
12000rpmx10min遠心し、上清を除去し、真空乾燥ます。
サンプルバッファーで直接沈殿を溶解します。
沈殿したタンパクは、やや溶解するのが困難ですから注意してください。

ご返信ありがとうございます 削除/引用
No.694-3 - 2009/06/19 (金) 08:57:19 - ミトコ
ご返信ありがとうございます.

qqさんの言うとおり、脳の分画サンプルで抗GAPDH抗体を用いてウェスタンすると、粗核と最終的に上清に残った画分ではきれいなバンドが確認できるのですが、KCl mediumで溶かしたサンプルは、バンドが拡散しているばかりか、分離ゲル上端にゲルに入り込めない陽性シグナルを観察しました。
拡散したり、ゲルに入り込めない部分があるから、シグナルの弱い抗体を使った場合にバンドが見えないのかなとも思いました。

ちなみに、TCAでの沈殿はSDS処理をする前においても効果的でしょうか?

(無題) 削除/引用
No.694-2 - 2009/06/18 (木) 22:34:05 - qq
Cytochrome c放出は未経験ですが、
>・カリウムバッファーで無いとうまくミトコンドリアの反応は観察できないのか?
細胞の中のことだから、カリウムの方がいいんじゃない?
>・さらにミトコンドリアをピュリファイすべきか?
取ったミトコンドリアは、いわゆるシナプトソームのようなものだと思いますが、
KClやカルシウムがちゃんとミトコンドリアに到達していますかねえ?
SDS添加後の沈殿を解消するには、ちょっと煩雑ですが、12500gで遠心後、TCA沈殿してカリウムを除去するのが良いかと思います。
>ウェスタン自体は他のサンプルでうまくいっています。
他のサンプルと言わず、取った脳のミトコンドリアでためしたのでしょ?

単離ミトコンドリアからのタンパク質流出 削除/引用
No.694-1 - 2009/06/18 (木) 10:57:38 - ミトコ
マウスの脳より単離したミトコンドリアに、カルシウムを曝露してミトコンドリアからシトクロムCの流出をウェスタンブロッティングで観察したいと考えています。

プロトコールといたしましては、
1.マウスより全脳を摘出後、320 mMスクロース中、ポッター型ホモジナイザーを用いて400rpm、10回ストローク。
2.1000g遠心上清を、12500gで遠心し、沈殿を粗ミトコンドリアとする。
3.粗ミトコンドリアをKCl medium(125 mM KCl, 2 mM K2HPO4, 1 mM MgCl2, 20 mM HEPES)で懸濁。
4.粗ミトコンドリアを100 ugずつ分注後、カルシウム存在下28℃でインキュベーション。
5.12500gで遠心後、上清と沈殿に分けてSDS処理しウェスタンサンプルとする。

上記のような方法を用いまして実験しておりますが、ウェスタンによる検出がうまくいきません。ウェスタン自体は他のサンプルでうまくいっています。可能性といたしましては、高カリウム溶液をSDS処理するときおよびゲルにアプライするときに沈殿を生じてしまったので、カリウムが原因かと考えておりますが、お聞きしたいことといたしましては、
・カリウムバッファーで無いとうまくミトコンドリアの反応は観察できないのか?
・さらにミトコンドリアをピュリファイすべきか?
ということです、皆様のご意見をお聞かせ願えれば幸いです。

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