>PCRであるタンパクの発現配列を増やしたいのですが
テンプレートが何か書かれていませんね。
テンプレートが何かによってプライマーの設計や手順が変わる場合があります。
また、PCRの経験者がいないところで立ち上げるのでしたら、
どこか教員の知り合いのいるラボなどに教わりに行くことをお勧めします。
テンプレートがプラスミドであれば、30merは長めだと思います。
20mer位で、分かっている範囲で3'末端に結合する配列がプラスミド上に無いところでTm値を揃えて止めています。
20mer位では他の部分とアニールしてしまうというのであれば,30mer位まで伸ばしても仕方が無いと思っています。
また、cDNAなどから増やす場合には、
いきなり目的の部分だけを制限酵素サイトも付けて回収できる自信が無いので、
サブクローニングのときに制限酵素サイトを付けます。
(同じプライマー配列で制限酵素サイト有り無しを作って、有りで増えればそのまま、無しでしか増えなければ、クローニングしてから再度制限酵素サイト有りのプライマーでPCRします)
ORFだけの回収が難しければ、UTRを含めて回収して、
後でさらに必要な部分を切り出すか、PCRで回収します。
>欲しい配列の3’と5’の末端に相補的な配列30merに制限酵素サイトとその足場3merをつけているだけです。
それでPCRで増えれば問題は無いでしょう。
問題なのはそれで回収できない場合にどうするかで、
ステップを増やしてでも欲しい配列に近づければ、受け入れる場合はあります。
(cDNA→1つのインサートを含むプラスミドなど)
>プライマーが欲しい配列と相補的でなかったら増えませんよね?あるいは、余分な配列が何塩基分か入ってしまいますよね?
前者はその通りです。
後者は1回のPCRで終わりできないのであれば、次のステップで除ければOKと考える場合があります。
(cDNAやBACからUTRや外側の配列も含む配列を回収→目的の配列を回収など:BACはプロモーターなどの場合)
クローニング→シークエンス解析→再度PCRで2,3日はかかりますが、
PCRの条件検討は何日かかるか分かりませんので、目処が立てばステップを踏むほうを選択します。
個人的には、Pfuは癖があって条件検討しないと増えにくいというイメージがあります。
酵素を買うことが出来るのであれば、LA-taq with GC buffer (GC richでなくても)をお勧めしています。
PrimeStarもいい酵素だそうです。 |
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