サザンのプローブなら未反応のヌクレオチドを除くための精製は必須ではないとしているプロトコールも多いです(特に最近のプロトコールでは)。なので、精製なしというのが一つの選択肢です。
精製なしでもいいくらいなのですから、カラムなどと比べれば性能は落ちるだろうけれど、EtOH pptによる精製も結構でしょう。フリーのヌクレオチドを除くためには、塩としてNH4OAcを加えてEtOH pptというのが古くからある方法です(実用上、実感上、NaOAcでもそれほど変わらないと思うけれど)。
プローブ精製用のカラムはなくても、PCR産物精製用、あるいはゲルからの切り出し用のシリカカラムはありませんか? プローブ精製用とカラム自体はおなじなので流用できます。また、最近はプレパックの使い捨てカラムが使われることが多いですが、G50あるいはG25などのセファロースビーズがあれば、ゲルろ過精製用のスピンカラムは自作できます(Molecular Clonigなど参照)。 |
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