TK-1さんがおっしゃられていること重複するのですが、ひすとんさんは実験系が動いているかという部分に疑問をもっているようですので、まずは実験系がきちんと動いていることを確認できるコントロールを設定する必要があると思います。
いろいろな刺激で特定の領域のヒストンのアセチル化の推移を検討している論文があると思いますので、ひすとんさんと同様の刺激でヒストンのアセチル化の推移を検討している論文のプライマーを用いたり、HDAC阻害剤であるTSA処理等をして変化が確認できるのかを確認したりするといいのではないでしょうか?
そのようなことが確認された上で目的の領域で変化が確認されないのであればその領域ではアセチル化の変化が起きていないとある程度言えると思います。
ただTK-1さんが指摘されていますように転写が活性化する時にはヒストンの修飾が変化するとともに、ヌクレオソーム自体が移動してその領域のヌクレオソームの密度がルーズになることによっても転写が活性されることも考えられます。つまりアセチル化されるヒストンの割合は増えているが、絶対的なヒストンの量が減少しているので見かけ上変化がないように見えるということもあるかもしれません。
そのような問題は修飾に関係なくヒストンをChIPできるような抗体を用いて同時に比較すれば解消することができると思います。 |
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