ELISAの抗原に用いたい、あるタンパク質の精製を行っています。
ECH sepharoseアフィニティークロマトで行っており、ゲルにリガンド(抗体)をカップリング(縮合剤にEDC利用)させて作製しました。
しかし、実際に精製してみたのですが、泳動結果より、どうやらカップリング自体がうまくいってないようで、アプライしても、ほとんどが漏出してしまっていました。また、pHを下げて溶出させたのですが、目的タンパクは確認できませんでした。
(以前はCNBr-activated Sepharoseカラムを用いて精製していたのですが、銀染では単一バンドになったものの、ELISAに使うとなると、リガンド(抗体)が微量ですが、剥がれてきてしまってたようで、ブランクも発色しちゃいました。そこで、よりリガンドとゲルの結合力の高いECH sepharoseを試しています。精製条件は同一でやってます。)
おそらく、カラム作製時のカップリング方法がうまくいってないようなのですが、操作方法にて間違っていそうな?点が幾つかありますので、誤っているところ等ありましたら、指摘していただけると嬉しいです。
@ゲルは水(pH4.5に調製)で洗浄後、0.5M NaClで洗浄し、そのゲルとリガンド(水に溶解した後、pH4.5に調製)を2:1の割合になるようにしたいのですが、ゲル懸濁液がどうしても0.5M NaClが混ざって、容量が多くなってしまっています。ゲル懸濁液の容量はどのように測ればいいのでしょうか?そこまでゲルっぽくなってないので、ピペットで吸うと溶液(0.5M NaCl)が多く入ってしまい、ゲルだけとるのは難しいです。
A縮合剤(カルホジイミド,EDC)は終濃度が0.1Mになるように、とプロトコールにはあるのですが、例えば、ゲル5mL分作りたいとしたら、その5mL中での終濃度ということでしょうか?
それとも、ゲル懸濁液5mLとリガンド溶液10mLをmixした15mL中での話でしょうか?
Bカップリング反応に関して、最初の1時間はpHが下がるので、0.1M NaOHでpH4.5-6.0に調整するとあったのですが、pH試験紙で確認したところ、下がっていないようでした。@Aでふれましたように、ゲルの容量が多くなってしまったため、EDCを多く入れすぎたような気もします。これが原因でしょうか?
宜しくお願い致します。 |
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