RNAが多量に取れてそうなときは、エタチンの遠心前のRNAがもやもやした溶液から適当に取り分け、ペレットにして溶解し、使っていました。ノザンがきれいに出ていたので問題ないと思います。
エタチンでは心もとない少量で、なおかつキャリアも使いたくない場合は、1回使用量ずつ小分け凍結しても良いでしょう。この場合は−80度か液体窒素で保存していました。
長鎖cDNAをpolyT primerで逆転写したい場合は、抽出後直ちに逆転写反応をしたほうが良いでしょう。逆に言えばランダムプライマーを用いた短い断片のRT-PCRやpolyT primerと3'ESTの組み合わせは比較的RNAの断片化に耐えられます。
マイクロアレイなど下流の実験が高価な場合は使用前に電気泳動でリボゾームRNAの分解度を調べ、分解がひどい場合は再抽出を行ったほうがいいでしょう。
実験期間が長くサンプルをためなければならない場合はエタチンで止めておくか、組織または細胞をRNAlaterに入れ、脱水しておくことをお勧めします。ただしRNAlaterの効きの速さは組織の大きさや浸透度に依存することにご注意ください。 |
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