解決済みですが、少々補足を。
たかさんの結論どおり、Molecular Cloningのレシピに従うのが簡単・最適な解決法です。
よく間違いがおこるのは、Sol IIIは5 M KOAc (pH 5.2 or so)ではなくて、5 M KOAc buffer (pH 5.2 or so)である、つまり酢酸基が5 Mであって、5 MのKOAcを溶かして酢酸でpHを合わせろというのではないということです。この点、エタノール沈殿で使う3 M NaOAc (pH XX)とは考え方が違うので注意です。
Molecular Cloningに従えば、KOAcが終濃度で3 M、HOAcが終濃度で2 Mになるようになっていますので、酢酸基が5 Mの溶液になります。ちなみに酢酸のpKaを4.74としてpHを計算してみると、
pH=pKa+Log([OAc-]/[HOAc])
=4.74+log(3/5) = 4.52
になりpH 5.2とは一致しませんが、酢酸の電離度の低さやイオン活量が考慮されていないせいで実測値は5前後になるはずです。理科年表などの資料でバッファーの組成とpHのテーブルをみると、酢酸塩:酢酸のmole比3:2ではpH 4.8となっています。 |
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