>その結果,PonceauS染色で転写後のメンブレン,転写後のゲルともに200kDa付近の染色が確認できませんでしたので,やはり目的とするタンパクが抽出できていないのでしょうか(または結合の切断などが上手くできておらず,アプライ穴から流れていない?!)?
絶対の自信はありませんが、現状における打開策としては、200kDa付近のタンパク質をなんとかメンブレンに乗せることのような気がします。
分化の話も出ており、それも重要かとは思いますがいますが、MLCは(おそらく)すべての細胞に発現するタンパク質ですから、分化してなくても検出できるはずです。(神経細胞は専門外ですので、実際には使用したことはありませんが)
タンパク質が、ゲルにもメンブレンにも染色されないということは、抽出段階で、ロスしていると考えるのが妥当かもしれないですね。ただ、マイルドな抽出条件でも抽出される高分子タンパク質もあると思いますから、若干腑に落ちませんが。
Lysis bufferですが、私は簡便に総タンパク質を抽出したいときには、0.3% SDS in 10 mM Tris, pH 7.4を使用しています。
かなりシンプルなBufferですが、このBufferでは、核膜もLyseされますので、抽出液がどろりとします。溶出液をマイクロチューブに移し、4分間、煮沸した後、超音波でGenomeを切断し、タンパク質測定、サンプルバッファーとの混和、という感じで、進めています。
いずれにしても、遠心などによるタンパク質をロスをすることなしに、サンプルバッファーに混和することが大切かと思います。新鮮なサンプルバッファーを使って、変な可能性を払拭しておくという手もあるかもしれませんね。 |
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