>ところでニッスル染色はたしか神経細胞を染めるはずで、NeuNと何が違うのかわからなくなりました
今から100年以上前に神経細胞を特異的に染められる方法に懸賞金が懸けられ、いろいろな染色方法が考え出されました。ドイツの神経病理学者の Nissl は神経細胞の胞体の顆粒がある塩基性アニリン系の色素で染めると他の細胞核は青く染まるのに対して、この顆粒はきれいな紫というかピンク色で染め分けることができることを発見して見事に賞金を獲得しました。
違いは、神経細胞内の物質を色素で染めるか、神経特異的な蛋白を抗原抗体反応で染めるかです。
KKさん、ご納得いただけましたか。
ここでもよく、何々がわかりませ〜ん、という質問が飛び交いますが、解決の一つの方法に、オリジナルの論文を探し出して読むことも大切かと思います。50年前でも100年前でも論文は残っています。最近、必要あって apoptosis のオリジナル論文を探し出して読みました。1972年に出された Br. j. Cancer 26, 239-257 です、約40年前の論文です。Tunel も caspase も出てこない電子顕微鏡による実に詳細な観察です。 apoptosis をやっている方は先人達の仕事をちょっと垣間みてはいかがですか。 |
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