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ニッスル染色とNeuN染色 トピック削除
No.3965-TOPIC - 2011/02/10 (木) 11:29:11 - KK
こんにちわ
脳の神経細胞の数を数えようと思います。
HE染色をしていたのですが、これではニューロンもグリアも血球系の細胞もすべて染色されてしまうのでNeuN養成細胞の数を数えることにしました。
ところでニッスル染色はたしか神経細胞を染めるはずで、NeuNと何が違うのかわからなくなりました

よろしくご教授ください
 
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(無題) 削除/引用
No.3965-5 - 2011/02/14 (月) 09:48:14 - KK
taniさん

NeuNの染色をしました。
きれいに染まっており、同じスライスでニッスル・HE染色したものと同じとは思えません。

細胞と思しき数を数えると大差はないように見えますが、検出するものが違うので、だいぶ印象が違うようです。

NeuNはともかく、ある病態を明らかにするのに染色を始めたらキリがないと思い、他の論文でも評価されているニッスルやHE染色を定量評価できればと考えておりました。
あんな見えにくい像をどうやって定量評価しているんだろう?・・・よっぽど病理組織に長けた人がいるのだろうか?
というのが感想です。

とりあえず、今後の展開を考えたいと思います。
ありがとうございました。

(無題) 削除/引用
No.3965-4 - 2011/02/12 (土) 15:28:40 - tani
>NeuN陽性細胞の数 = ニッスル染色で紫に見える細胞
ということでよいでしょうか?

ヒトの場合なら神経細胞の形態がはっきりしているので Nissl 染色の結果がよくわかりますが、動物の場合、神経細胞でも細胞質が乏しいことが考えられ、染めても胞体の顆粒が量的に少なければ分かりません。ヒトでも小脳の顆粒神経細胞は神経細胞でも胞体が少なくNissl 染色では分かりません。神経細胞でも Nissl では証明できないものもあります、変性が加わればなおさらです。

>今、まさにNeuNの免疫染色をしています。
できればニッスルだけで決着をつけてしまいたいとも思っています。

どうしても Nissl にこだわるのなら、Nissl 染色の結果とNeuN の染色結果を比較する必要があると思います。そのうえで陽性細胞がどちらも同じ数量ならば Nissl で神経細胞をカウントすればいいと思います。一般論ですが、神経細胞を評価するのにこれだけいろいろな抗体が出回っているのに、あえて色素による染色で評価することに対して指導教官や査読の人からその理由を聞かれると思います、中には、なぜ免疫染色でやらん!、てなこともあるかと思いますが。
余談ですが、クレシルエヒトバイオレットって昔ほど奇麗な色ではなくなっているような気がします。天然染料から合成染料に代わった違いかな、それとも腕が落ちたかな?

神経病理学的にはNissl 染色はこれからも健在でしょうが、実験系でならタンパク質をターゲットとした免疫染色による評価方法をおすすめします。

ありがとうございます 削除/引用
No.3965-3 - 2011/02/12 (土) 07:54:18 - KK
taniさん、
ありがとうございます

すみません、質問の仕方が散漫になっていました。
NeuN陽性細胞の数 = ニッスル染色で紫に見える細胞
ということでよいでしょうか?
神経細胞の数を数えたいのです。

これまで記録部位の確認等にニッスル染色をしていましたが、
細胞の染まり方まで気にしたことはなく
紫か青か紛らわしい細胞等がでてくるんじゃないか?と思っています。
プロトコールはニッスル液につけてアルコール系列をかけるだけだと認識していますが、病理組織のトレーニングを受けたことがないので紛らわしい細胞の判断がつかなくなるんじゃないかと思ったしだいです。

今、まさにNeuNの免疫染色をしています。
できればニッスルだけで決着をつけてしまいたいとも思っています。

(無題) 削除/引用
No.3965-2 - 2011/02/11 (金) 23:18:32 - tani
>ところでニッスル染色はたしか神経細胞を染めるはずで、NeuNと何が違うのかわからなくなりました

今から100年以上前に神経細胞を特異的に染められる方法に懸賞金が懸けられ、いろいろな染色方法が考え出されました。ドイツの神経病理学者の Nissl は神経細胞の胞体の顆粒がある塩基性アニリン系の色素で染めると他の細胞核は青く染まるのに対して、この顆粒はきれいな紫というかピンク色で染め分けることができることを発見して見事に賞金を獲得しました。

違いは、神経細胞内の物質を色素で染めるか、神経特異的な蛋白を抗原抗体反応で染めるかです。
KKさん、ご納得いただけましたか。

ここでもよく、何々がわかりませ〜ん、という質問が飛び交いますが、解決の一つの方法に、オリジナルの論文を探し出して読むことも大切かと思います。50年前でも100年前でも論文は残っています。最近、必要あって apoptosis のオリジナル論文を探し出して読みました。1972年に出された Br. j. Cancer 26, 239-257 です、約40年前の論文です。Tunel も caspase も出てこない電子顕微鏡による実に詳細な観察です。 apoptosis をやっている方は先人達の仕事をちょっと垣間みてはいかがですか。 

ニッスル染色とNeuN染色 削除/引用
No.3965-1 - 2011/02/10 (木) 11:29:11 - KK
こんにちわ
脳の神経細胞の数を数えようと思います。
HE染色をしていたのですが、これではニューロンもグリアも血球系の細胞もすべて染色されてしまうのでNeuN養成細胞の数を数えることにしました。
ところでニッスル染色はたしか神経細胞を染めるはずで、NeuNと何が違うのかわからなくなりました

よろしくご教授ください

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