>精製は免疫抗原を固相化したgelを用いて精製しておりますので、ホスト由来のIgGの混入はあまり考えられないと思います。
そうおっしゃる根拠というのはコントロールの腹水などを抗原カラムに供しても全く何1つノンスペが精製されてこないという予備検討に対する信頼ですか?
>一番知りたいことは、同じハイブリドーマ細胞から産生されるモノクロIgGでも、IgG一分子レベルで見ると糖鎖修飾など異なる集団であるのか?ということです。また、この修飾のパターンはどのホストを用いても常に一定の確率で起きるのかということです。
これはおそらく十分にあり得ます。
例えば栄養状態でも糖鎖修飾は大きく変わります。
O-GlcNAc修飾などが有名ですね。
抗体のfoldingやsecretionを保障するため必要最低限の修飾はあるでしょうが、それ以外は結構培養条件でも影響受けやすいです。
ちなみに、コマーシャルで購入した精製モノクロではIFEではシングルバンドであることは当然に確認済みなんでしょうかね?
>また、二点目ですが、現在はヌードではなく、普通のアルビノマウス(Balb/c)を使用しています。これだと、宿主由来のIgGの混入も考えられますが、上記にあるように特異的な精製を行っておりますので混入はエスケープできるものかと。
これは賛同いたしかねます。
通常のマウスにハイブリドーマを打ち込めば普通は拒絶されます。
がおそらくMHCは一致させているのでしょう。拒絶は起こらない系なんですね。
ただ、そのハイブリドーマはホストの体内で莫大な量の「ハイブリドーマが産生する(一次)抗体」に対して(二次)抗体を産生しているでしょう。
つまりその抗原カラムで精製したものは、実は[抗原特異的抗体]の他に、[ハイブリドーマ由来抗体特異的抗体]が一緒に結合した状態で精製されているでしょうね。
(2次)抗体の場合には当然ポリクロでしょうから非常に多様なホスト由来の抗体が一緒に精製
してきてしまっているでしょうね。
ちなみに私は偽物のamiです。 |
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