>自家蛍光はどのように解消しているのでしょうか。
昔、一緒に働いていた先生の話では、目には見えないほど赤外線に近い長波長の蛍光を使うと良いという話でした。が、これは彼のサンプルでの一例なので、抗体なしのスライドで励起波長と検出波長(excitation&emission)を変化させ、自家蛍光の有無と出にくい波長の組み合わせを調べ適切な蛍光色素を選んでください。
自家蛍光を下げると言われる、スーダンブラックを使ったことがありますが、全体的に感度が下がるため、抗体由来のシグナルが強くないと、検出不能になります。スーダンブラックを使う代わりに写真撮影の露光時間を自家蛍光が気にならないほどに落とすのも一つの方法です。いろんな抗原賦活化を試したり、TSA法などで抗体由来のシグナルを増加させるといいかもしれません。
励起波長を長時間あてて、自家蛍光を褪色させる方法も試しましたが、私の場合、褪色後数時間後に強烈な自家蛍光が再度生じてしまいました。
自家蛍光の解消は私にとっても興味深いテーマですので、識者の意見をお待ちしています。 |
|