加工済みの原料のようですので、原料メーカーに相談するのもありかと思います。
原料の時点でコントロールしてもらえれば、自社内での工程を増やす必要がなくなります。
「いくら法令には違反していないとはいえ、このレベルの農薬残留はまずいのでは」などと交渉の余地はあるかもしれなせん。
また、本当にその残留レベルは意味がある量なのですか?
検出限界以上であったというのと、製品として意味があるレベルで残留しているというのは区別する必要があるかと思います。
今までの1/1000の量まで検出できる装置が作られたからといって、残留量もこれまで1/1000になるまで製造工程を変えるというわけではありませんよね。
法律以上に厳しい自社ルールを設定するわけですから、濃度の設定根拠は必要になると思います。
それが社外的に説明できるような根拠であれば、原料メーカーとの交渉もやりやすくなるのではないでしょうか。
(「法律上はこの濃度でOKだが、この濃度では体に悪影響が出るという報告があります」と言われれば、原料メーカーも無視できないかもしれません)
>ラボスケールでは実に簡単にうまくいくのにプラントレベルではほとんど効果がなく
ラボスケールの抽出でうまくいっているのですよね。
同じ有機溶剤を用いて抽出方法を改善するだけでも済ませられるのではないかと思います。
ラボで試した抽出方法が分かりませんが、水溶液にしてからの抽出だけでなく、原体に直接有機溶媒をかけて抽出する方法もあるようですね。
エンジニアリング会社はいろいろとありますので、相談を持ちかけてみてはいかがでしょうか。
自社内、グループ内にその様な部門があれば、そちらを巻き込むと秘密保持契約を結ばなくていいので楽です。
ラボでは出来るのにプラント化出来ないというのはよくあることですので、スケールアップという別の専門分野があると思って、プロに相談したほうが早いと思います。
(例えば、釜中の反応液の流れ方のシミュレーションや、羽の形、枚数などの影響についての解析で学会発表や論文が出るくらい、プラント規模の攪拌は難しい工程です)
>社内の方針としてはできるだけオリジナリティがあり、特許がとれる方向性を視野に
会社の規模や実際の工程によって当たり前から無謀まで様々なので、コメントが難しい内容ですね。 |
|