確かにラットの末梢血からというの周りにやっているひとがいなさそうです(笑)。どのような状況かもう少し聞かせてください。
・この操作はなにか教科書か論文に基づいてやっていて、どうも書いてある通りにいかないということなのでしょうか?それともヒトの実験系をラットに当てはめているが、食い違うということでしょうか?
・Percoll分離とありますが、どれくらいの組成でしょうか?70% Percoll - PBSくらい?密度だけでなく浸透圧も関与してきますので、できればマウス用のリンパ球分離液を用いた方が安全だと思います(ちなみにヒト用とマウス用で組成は異なります)。
・取れたPBMCの細胞構成をFACSで見たことがありますか?PHAで増えるのは主にT細胞だと思いますが、PBMCにT細胞はどれくらいあるのでしょう?そんなに多くないような気がします。元が少ないと培養前のトータル細胞に対して培養後の細胞数が減って見えることがあるかもしれません。
・細胞数が減っているのは、培養後期に死んでいくということでしょうか?T細胞はIL-2を入れていても増殖はすぐに落ち着いて、やがて少しずつ死んでいくと思います(抗原提示細胞からのある種の共刺激はこれを和らげますが・・・)
・レクチン刺激の場合、T細胞は抗原提示細胞の存在が必要ですが、ラットの末梢血にはそのような役割をする細胞がいることがわかっているのでしょうか?ヒトだとmonocyteがそれにあたり、たくさんいますが・・・
・PHAを使っていますが、ヒトはPHAが、マウスではCon Aがよいとされていますが、PHAはなにかから見てえらんだのでしょうか?
・レクチン刺激をしていますが、CD4 T細胞がターゲットなら、anti-CD3/anti-CD28刺激の方がいいように思います。
・細胞を刺激してその後なにを見ようとしているのでしょうか?
・そもそもどうして末梢血なのでしょうか?脾臓ではなくて。 |
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