マウス肝細胞癌の特異的腫瘍マーカーは今のところ思いつきませんが、やはり一番の診断基準は病理学的
評価になるかと思います。人でいえばAFPやPIVKAIIが肝細胞癌で臨床的に用いられますが、いずれも特異的かといわれると、再生、肝硬変などその他の病態でも上昇してしまいます。たいていどの論文でも結局のところ
病理学的評価や転移能などで評価しているのではないのでしょうか。ラットなどでは言葉が適当かどうかわかりませんが前癌状態(preneoplastic nodule or hyperplastic nodule)の結節をGSTーpの染色で評価することが多いかと思います。 |
|