>オートクレーブ処理後は独特のフェノール臭が実験室中に広がり、
有害ガスを撒き散らしているわけだ。フェノールだけでなくクロロフォルムなんかも混じっているんでしょうね。
それに、フェノールには金属腐食性があるし、有機溶媒はパッキンをいためるので、オートクレーブがつぶれてしまうんじゃないですか。最悪、耐圧性能が下がって破裂するとか。
いろいろな意味で危険だと思います。
プラスミド抽出などで細菌由来の材料にフェノールが混じったものを扱った場合なら、フェノール自体、除染に使われるくらいの優秀な殺菌剤であることからも、オートクレーブの必要はないと思います。
フェノールを扱ったときに限らず、使用済みのチップは、使用済みの試薬のポリビン、コニカルチューブやットボトルなどに捨てて、フタをして所定の分類で(実験系のプラスチック廃棄物)廃棄しています。細菌などを扱ったチップはその状態でオートクレーブします。チップを裸ですてると、ゴミ袋を突き破ったり、万一、処理作業者に刺さったりすると(有害物質が付いていようといまいと)大騒ぎになってしまうので、これは一種のマナーだと思っています(ガイドラインとして義務付けている事業所もあるでしょう)。 |
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