合成機の性能も日進月歩でしょうけれど、ご存じでしょうが、化学合成によるヌクレオチド伸長は100% エラーフリーではありません。だいたい、一塩基伸ばすごとに1%のエラーがあるといいます。多くはヌクレオチド付加のミスで、一塩基スキップしてしまう欠失ですが、伸長が止まってしまう場合や塩基置換、挿入も(たぶん、機会の不調だとか、ステップの繰り返しが非常に多い長鎖の合成では過重がおこるなどし、ステップごとの基質の交換が完全ではないとかで)あるようです。
20-30 ntくらいだと、1, 2塩基短いのはかなり混じっていますが、ポピュレーションとしては少ないので、脱塩程度の精製で多くの用途に使えますが、80くらいの長鎖になると、完全な配列をもった分子はかなりすくないはずです。少なくともPAGE精製は必要で、できたらMSなどで品質チェックしたいところです。
あるていど長いオリゴはPAGE精製で供する(脱塩ではださない)というメーカーも多いと思うんですが。脱塩で出荷している会社は、自前で必要な精製をするという前提でだしているんじゃないでしょうかね。 |
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