文面から察しますと、
「生きたまま」海馬組織を観察したいということでしょうか。
acsf中に、海馬スライスがあっても溶液を循環させないと、
ニューロンが望んだ反応をしてくれるかは分かりません。
ただし、acsfを循環させると、脈動などでピントがずれてしまいますので
何らかの工夫が必要になると思います。
また、
>急性脳スライス標本でパッチクランプをされている方などは、
スライス作製時に細胞外液のナトリウムイオンを塩化コリンやスクロースに置換した重炭酸系のバッファーであるACSFを使用しているそうです。
とのことですが、
このバッファーは、スライス作製時に興奮毒性による細胞へのダメージを最低限にするため
のバッファーで、観察、解析する際に使用するバッファーではないはずです。
私は、通常のacsfを使用して海馬スライスを作製しています。
(acsfは95% O2, 5% CO2の混合ガスを使用していますが、ガスは\20000-ほどで購入しています。)
ですので、
pHなどを懸念される前に、
樹状突起やスパイン等がみたいのであれば、
定法にて灌流固定を行い、実験の目的に適した厚さにスライスした
切片を観察される方が確実かと思います。 |
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