私の研究室ではOCTコンパウンドを固めるときは直接ドライアイスの上において固めています。
ドライアイスは塊のままであったり、砕いて細かくしてあったり人によって様々ですが、有機溶媒等は使用していません。
理論的には凍結速度が遅いため氷の結晶により、組織に機械的な負荷が掛かっている可能性はあります。
ただ、聞いてみたところによりますと、OCTと組織とで凍結する速度に差があるため、急冷して凍結させた場合外側のコンパウンドは固まったが内部の組織はまだ凍結していない、という状態になりうるそうです。
この状態のまま-80℃において保存した場合、遅れて凍結した組織の収縮により、コンパウンドと組織が解離する可能性があるそうです。
そこでドライアイス上でゆっくりめに凍結させることで凍結していく速度を揃えている、という理屈だと聞きました。
どちらが良いのかわかりませんが、今のところこの方法で私は問題なく出来ています。
なお、余談ですがクライオスタットの内部で切片を作成しながらOCT包埋している先生を見かけたこともあります。 |
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