先に発色させる利点としては、Wholeで観察できる、パラフィンブロックを作れる、切片を切ってすぐに発現細胞を確認できる、といった点が挙げられます。欠点は発色液の量が多くなること、腸粘液に発色液が反応してバックグラウンドが出ることです。具体的な染色法はNature 333, p852 (1988)、腸管ならPNAS 93, p9588 (1996)を参考にしてください。前者は高感度、高バックグラウンド、後者は低感度、低バックグラウンドになります。
感度に関しては切片で発色させた方が高感度というのが通説ですが、おそらく組織に発色液が浸透しにくいのではないかという感覚的な説だと思います。腸管のような薄い臓器ではそれほど問題にならないでしょう。 |
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