ABI310でGENESCANを行なっていますが、泳動を重ねるごとに電流と泳動速度が上がり、分離能が低下してバンドがブロードになります。電圧を下げると電流と泳動速度は下がりますが、分離能は回復しません。悪影響を与えているかもしれないと思った、リークするシリンジを交換し、キャピラリを新品に換えても上記の現象は同じように起きました。
泳動をやめて、バッファバルブを開けて、シリンジを押し込み、ポリマー交換時に充填したチャンネルに再度ポリマーを充填すると回復します。バッファは交換しても影響がありません。
またバッファバルブに偶然入り込んだ小さな気泡(泳動結果には影響しませんでした)を放置したところ、最初全く動いてなかった気泡が3サンプルのGENESCANを行なった後、ブロック内のチャンネルの深くまで入り込んでいることを確認しました。
これらのことから泳動バッファがリザーバからチャンネルに逆流しポリマーに混入することで電流値と泳動速度の上昇と分離能の低下を引き起こしていると推測しています。
ABIのサポートにどうしたら直るかメールで問い合わせをしたのですが、サービスに電話して来てもらえと言われました。サービスに頼むと時間がかかるので、できれば自己解決したいのと、サービスが来た後ピンポイントで部品交換を行なってもらえるよう、できるだけ何が起きているか把握したく思い投稿させていただきました。
自分ではサイフォン現象が関与しているように思えるのですが、バッファの液面、キャピラリの位置、アライメントのやり方はマニュアルを忠実に実行しているだけなので、どうすれば良いのか分かりません。
皆様の中で、同様の経験をお持ちの方や、原因を推測していただける方にご意見を頂きたく投稿させていただきました。
よろしくお願いいたします。 |
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