蛍光タンパク質を光らせるには励起光を当てる必要があります。そのため細胞が混在している状態だと励起光が十分に当たる群と、他の細胞に邪魔されて十分に励起されない群が出てきてしまい測定結果にばらつきが出るのではないかということです。
FACSのように細胞一つ一つをしっかり測定できるのであればその影響は少なくなります。
ルシフェラーゼを一過性で発現させるのもちょっと問題点があります。その系が動くには細胞数に比例してルシフェラーゼを発現するコンストラクトが増えていかなければいけません。
しかし単なるplasmidを導入しても、細胞の増殖に伴ってplasmidの複製は起きない為、実際には細胞が増えているのに発光が増加しないという事態が想定されます。
もちろんplasmidを導入された細胞が薬剤処理によって弱ることでルシフェラーゼ遺伝子の転写、翻訳などが抑制されて発光量が低下することは考えられますが、どこまで細胞数と相関した値が出てくるか検討する必要があります。
自分で提案しておいて今更ですが蛍光、発光で見る場合も細胞が死んで培地中に排出されても活性は残りますので、293様が見ようとしているのが増殖を検討するのでなければしっかり細胞数を反映していない可能性が出てきます。原理的にはMTTにもその可能性があると思います。 |
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