>ただ、三個ストックから取って、そのうち1個が望んだplasmid を継承しない時点で、single cell isolation をしてもコンタミやplasmid の脱落を防ぐことはできなかったということになります。ですので、single cell isolation という操作そのものに良からぬことを回避することはできないし、つまり single cell isolation をすることにそれほども意味もないということにはならないでしょうか。
引用が長くなりましたが、
mutationとかcontaminationが起こるタイミングと、増殖・プラスミド精製にいたるまでの世代数を考えれば、意義は自明ではないでしょうか。
正しいプラスミドをもつ一個の細胞が、コロニー形成をへて、プラスミド精製に向けての培養までのあいだにmutationが起こったとしても、全体の細胞から見れば、たとえば数万分の1とか、非常に低い存在率ですから無視できます。
しかし、たとえばglycerol stockのなかにあるていど、あるmutationをもつ細胞が含まれていれば、培養の初期から一緒に増殖してくるので(で、しばしばmutationを起こした方が増殖が早かったりする)、mutantの画分が無視できなくなるでしょう。
そういうことがあるので、シングルコロニーを拾うのがめんどくさくても、液体培地の無制限の植え継ぎ(一度培養した液を、新しい培地に植えて殖やすの繰り返し)は禁忌なのです。 |
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