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リン酸化が遅延する原因について トピック削除
No.3314-TOPIC - 2010/10/07 (木) 11:02:38 - ちな
現在、in vitroにて細胞に、とあるタンパクを振りかけて、AKTあるいはERKのリン酸化への影響を調べています。
常酸素(コントロール)と低酸素という二つの環境に細胞を置き、上記影響を検討しました。
すると、常酸素では刺激後約10分でAKTならびにERKのリン酸化の亢進を認めたのに対し、低酸素では刺激後約30分でリン酸化の亢進を認めました。

低酸素は一般に酸素濃度2%に設定しますが、私はデフェロキサミン(DFO)という試薬を用いて、擬似的に低酸素を誘導し、この条件下で行っています。DFOによる低酸素誘導は、論文でも比較的多く認められる一般的な方法だと思います。

低酸素誘導は、タンパクによる刺激前に24時間かけています。また、低酸素誘導により様々な物質が産生されますが、我々の振りかけたタンパクも低酸素により誘導されることが知られています。ですので、メディウム中にはさらに過剰にそのタンパクが存在したことになります。

結果ですが、常酸素におけるタンパク刺激前のリン酸化レベルと、低酸素におけるタンパク刺激前のリン酸化レベルでは、後者のほうが亢進されています。
ですので、低酸素条件で亢進したリン酸化がタンパク添加により30分後、さらに亢進した。というものです。

結果的に多量に存在することになったタンパクが、レセプターに結合しきれず、新たに添加されたタンパクが結合できたのは、先に結合していたタンパクが外れた後だったから、リン酸化が遅れたのではないか、と考えたのですが、ポイントがずれているような気がします。。。

今回このリン酸化の遅延についての原因をみなさまにもご考察していただきたく投稿させていただきました。
ご回答よろしくお願い致します。
 
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(無題) 削除/引用
No.3314-2 - 2010/10/07 (木) 11:37:41 - おお
ま、いろいろ想像して考察するのはいいですけど、振りかけたタンパクも低酸素により誘導されることが知られていますとおっしゃってますが、実際にどの程度の量が分泌されていて、かけた量と比較
してどうなのかは気になりませんか?
リセプターはリサイクルされるのかどうかも気になるところですよね。くわえて、リセプターの発現量も。もしリセプターにたいする、あなたが加えた蛋白との比で加えた蛋白が多いとなら
シグナルが亢進するのは、リセプターの発現量があがるからかもしれません。
転写から蛋白合成、膜への提示を考えるとタイムラグが
あってもおかしくはないです。

そもそも、定常のさんそりょうで、低酸素状態に存在する程度の貴方が加えた蛋白を加えた状態でインキュベーションしてから
さらに蛋白を加えると立ち上がりが低酸素と同じように鈍りますでしょうか?

ネガティブフィードバックは知られてますか?

リン酸化が遅延する原因について 削除/引用
No.3314-1 - 2010/10/07 (木) 11:02:38 - ちな
現在、in vitroにて細胞に、とあるタンパクを振りかけて、AKTあるいはERKのリン酸化への影響を調べています。
常酸素(コントロール)と低酸素という二つの環境に細胞を置き、上記影響を検討しました。
すると、常酸素では刺激後約10分でAKTならびにERKのリン酸化の亢進を認めたのに対し、低酸素では刺激後約30分でリン酸化の亢進を認めました。

低酸素は一般に酸素濃度2%に設定しますが、私はデフェロキサミン(DFO)という試薬を用いて、擬似的に低酸素を誘導し、この条件下で行っています。DFOによる低酸素誘導は、論文でも比較的多く認められる一般的な方法だと思います。

低酸素誘導は、タンパクによる刺激前に24時間かけています。また、低酸素誘導により様々な物質が産生されますが、我々の振りかけたタンパクも低酸素により誘導されることが知られています。ですので、メディウム中にはさらに過剰にそのタンパクが存在したことになります。

結果ですが、常酸素におけるタンパク刺激前のリン酸化レベルと、低酸素におけるタンパク刺激前のリン酸化レベルでは、後者のほうが亢進されています。
ですので、低酸素条件で亢進したリン酸化がタンパク添加により30分後、さらに亢進した。というものです。

結果的に多量に存在することになったタンパクが、レセプターに結合しきれず、新たに添加されたタンパクが結合できたのは、先に結合していたタンパクが外れた後だったから、リン酸化が遅れたのではないか、と考えたのですが、ポイントがずれているような気がします。。。

今回このリン酸化の遅延についての原因をみなさまにもご考察していただきたく投稿させていただきました。
ご回答よろしくお願い致します。

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