可能です。ペプチド抗原で抗体を作製した際も力価や特異性検定を行う際にも、ELISAよりも簡便ですから、よく利用されていますよね。ただし、PVDF膜のポアサイズは通常、0.45umですが、ペプチドはアミノ酸シークエンス対応の0.22umのものを使用します。
プロトコールは、通常のウェスタン用のPVDF膜の添付説明書に載っているやり方(例Hybond-P)と同じで構いません。ウェスタンと違って、スポット後、膜を風乾して(固定)、再度メタノールで活性化し、そのままブロッキングに進みます。
蛋白は配列認識抗体で検出するなら、熱変性だけで結構です(Cysが入っているのなら還元剤存在下)。SDSはいりません。これは泳動に必要であって、固相化効率を下げる要因です。もし、高次構造認識抗体ならば、非変性のままスポットしてください。
質問者は学部生の方と推察されるので一言老婆心ながらコメントします。軽く文献検索をするとか、きちんとした実験書(原理や背景、それらに関する文献リストを載せているようなもの)をあたってみれば、すぐにわかることです。非常に初歩的とことわっていることから、自覚されているとは思います。しかし、そういう労を今惜しむことは決してためになりません。時間がないのかもしれませんとが、少ない時間で出来るようになることもスキルであり、そういう機会にトライしていかないとみにつきません。また、根拠をもって、この方法、条件を選択したと議論の際にも提示出来る必要はあるでしょう?労は惜しまないようにしましょう。行き当たるまでに目に飛び込んでくる情報はのちのち、あなたのアイデアを実現する際の助けになります。 |
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