公知の手法でしょうが、何度やってもうまくいきません。
どなたかお知恵を下さい。
動物毛から抽出した還元型ケラチンのSHをカルボキシメチル化し、安定なカルボキシメチル化ケラチン水溶液を得たいと考えています。
ケラチンの抽出は、変性剤としてグアニジン塩酸塩、還元剤としてトリスヒドロキシプロピルホスフィンを用いています。
この、変性剤・還元剤を含む抽出原液に、ヨード酢酸を添加して反応させる手順です。よく、色々な報告に書かれている手法そのままです。
しかし、ヨード酢酸による反応の後、不要な変性剤・還元剤等の除去のための透析(蒸留水で)を行うと、(SS再結合のため??)透析中に析出が生じ、水溶液としての目的物を得ることが出来ません。
何か、間違っていること、工夫やコツが有ればぜひ教えて下さい。
尚、大まかな実験条件ですが、変性剤、還元剤濃度はごく一般的な濃度。ヨード酢酸は過剰量で行っており、ヨード酢酸による反応は、室温で遮光下2時間の攪拌です。(窒素パージはしていません)
また、ヨード酢酸は、0.5M Tris/HCl pH:8のバッファーに溶解させています。ヨード酢酸反応前後のpHは、抽出原液が8.3、ヨード酢酸添加後が2.3、反応後にNaOHでpH:8に戻しています。
説明不足も多いかも知れませんが、何方かご教授下さい。 |
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