比較をするのは難しいですが、めんせんで使われている状況ではNP-40やTRITON-X100より膜洗浄力がよわく、NP-40やTRITON-X100で失われる膜蛋白のシグナルも、tweenで検出できることがまあまああるようです。
http://www.abcam.co.jp/index.html?pageconfig=resource&rid=11713
2. 抗体の細胞透過性を高めるにはどうすればいいですか?
細胞内部にエピトープが存在する場合、アセトンやメタノールのような有機溶媒を用いて抗体の細胞透過処理を行うと染色がうまくゆく場合があります。ただし目的とするエピトープが膜貫通型タンパク質の細胞質領域である場合、こうした有機溶媒は膜貫通型タンパク質を変性させてしまうことが多く、適しているとは言えません。
核タンパク質を染色する場合の透過処理には、核膜を部分的に可溶化する Triton や NP-40 などの界面活性剤を含むバッファーが適しています。ただし膜タンパク質を変性させる可能性もあるので、長時間の処理は避けてください。Tween 20、Saponin、Digitonin、Leucoperm などは Triton や NP-40 よりも穏やかな界面活性剤であり、これらを含む可溶化バッファーは、細胞膜の構造を壊さずに抗体が通れるぐらいの間隙をつくることができ、細胞質内や細胞膜の表面に局在しているタンパク質、さらには核タンパク質の染色に適しています。 |
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