蛋白質関係を含む溶液はできるだけ用事調製したほうがいい。
組織の免疫染色などではHRPを介して発色させるやつをよくやるんだけどもしその系ならば防腐剤としてエーザイドは使わないほうがいいかなと思う。
じゃあどうするかというと、たとえばちょっと面倒だけどはじめに血清はフィルター滅菌してふだんは4Cに保存しておいて、使う時はクリンベンチで開けて無菌的に必要量とって、PBSと混ぜるみたいな感じがいいかな。
結果が安定しないのは、Blocking液の問題ではない気がする。とりあえずそれなりの時間ちゃんとやれば、よほど大きな間違いしない限りけっこう適当でもそんなにクリティカルな影響はでないところだとおもう。
一番気になるのは抗原の賦活化のところ。やってますかね?賦活化の有無はもちろん、どんな方法(いろいろある)でやるかとか、その条件がけっこう響くし、処理時間とか、pHとか、処理の具合が変わると結構結果が振れる事は多い。やり過ぎでうまく染まらないことも不足でうまく染まらないかないこともある。またむしろしない方が明らかにいい事もある。抗原と使う抗体しだいなので、はじめにちゃんと条件検討して、この条件で染まると決まったらこのステップは出来るだけ厳密にやったほうがいい。
過酸化水素処理も時間とか方法とかで同様の注意が必要かもしれない。過酸化水素処理は短時間なら他の酸化剤ほどは抗原性を損なうことはないらしいけどそれでも時間が長いといろいろ酸化されて抗原性が低下してくるエピトープもある。
あと古い標本だと奇麗に染まりにくい事がある。比較してるのは同時期に作成したプレパラートかな?
あと注意すべきなのは固定のところかな。PFA固定だと時間や温度の条件が異なると結果に影響出ることがある。それと組織片の大きさは大体同じくらいにしたほうがいいと思う。同じ固定時間でも大きさがあまり違うと内部への浸透、固定に違いが出てしまうから。 |
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