おお様
ありがとうございます。以前より、多くのトピックで、書かれたおお様のコメントをご参考にさせてもらっています。
Nature Protocolに掲載された(VOL.3 NO.6 P1032-1045 2008)少量の細胞を用いるChIPでは新鮮組織、凍結組織および培養細胞でできるプロトコールがありました。ここでは培養細胞を固定後グリシンで中和、PBS/Na-butyrateで洗いペレットを凍結保存可能と書かれていました。ただPBSに酪酸ナトリウムを加えている点が、使う予定の"SIGMA ImprintÒ Chromatin Immunoprecipitation Kit"と異なりますので、SIGMAに聞いている最中です。
また凍結組織が使えるのであれば、凍結細胞も同様に使えるのではないかと言う疑問もあり、迷っています。実はこの実験では同一処理した細胞ををRNA用とChIP用に分け、RNAを用いて複数の遺伝子発現をリアルタイムPCRで調べることも行ない、RNAの実験結果を踏まえてChIPを行なう流れになっています。RNA量はある程度予測できますが、今までの実験でも余裕があった訳でもないので、RNA不足に陥った場合に小分け凍結したChIP用の細胞をRNA用に回せれば私にとっては都合が良いのです。またリアルタイムPCRの結果次第では蛋白を抽出してウエスタンをしようとも思っており、凍結細胞から抽出することも考えています。もちろんChIP用の保存法として問題があるのならば、蛋白用に凍結細胞を分けて保存することになります。
時間かお金に余裕があれば、細胞を取るマウスの数を増やす、一部実験を次回の実験で行なうと手段もあるのですが、これが最後の動物実験になりそうなので、詰め込むような内容になりました。 |
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