「もう少しデータを足すと、もっと良い論文になる」
と考えるのは、若い人にはよくあることですが、お勧めしません。
理由はいくつかあります。
1.追加実験をしている間にライバルに先を越される
→二番煎じになったら結局IFが低い雑誌にしか載りません
2.思い通りの結果になるとは限らない
→結果的に時間の無駄になります
3.良いデータが出たとしても、その時にまた「さらにデータを足したら…」と思い始めるて…
→結局いつまでも書かない
4.良いデータが出たとしても、その時に書ける状況にあるかどうかわからない
→例えば、予定外に子供が出来ちゃってアルバイトに忙しい…
5.良いデータが出たとしても、論文を書く能力が低くて良い論文が書けず、IFの高い雑誌に載らない
→そもそも論文書いたことありますか?数をこなすことも練習です
6.2年後に良い論文1本あるよりも、来年1本あれば、来年申請する奨学金などでチャンスが高まる
→お金があればバイトをしなくて済む
→研究に集中できる →数年後により良い論文を書ける
7.審査者が“単発だけど良い論文”を求める人ばかりではない
→平均点でも良いからコンスタントに出す人の方が、私は評価します
(単発屋は指導教官の力の可能性も高いから)
などなどの理由です。
論文のプロセスは、投稿してからアクセプトまで半年以上かかることはよくあります。
その間に、次の実験をして、データを積み上げていけば良いのでは?
がんばってください。 |
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