そういうことはときどきありますし、すこし時期がずれてpublishされたほとんど同じような内容の論文をたまにみかけることもあります。さりげなくスルーする人も中にはいるかもしれませんし、レフェリーもまだその論文を知らない可能性も十分あります。でも、あなた自身が知っている以上は引用すべきと思います。すくなくとも私はそうやって通しました。
さて論文を2番煎じと言わせないための対策ですが、動物(種、系統、性、月齢)、細胞(株、由来など)組織などの材料とか、方法とかも全く同じでしょうか。同一とおもわれるデータのなかにも先行論文が気がついていないようなものはないですか(電気泳動のエキストラバンドとか)。結果、結論は同じでも、そこに至る過程のなかで何か違う点があって、そこを突破口にして先行論文とのちがいを示せそうならば、アクセプトされる可能性はあると思います。また先行論文の詰めの弱い点、やってない事を徹底的に探して、そこの部分を新たにデータとして追加するとかも可能ではないですか。
こういうときの論文はついつい言い訳的な書き方になりがちですがこれは2番煎じという印象をあたえ自ら立場を不利にするだけです。「この前、データ数個でなんかうちらと同じような事いってるひといたみたいですけど、それと比べたら、悪いけど、うちらの方がもうすこしちゃんとした実験やってますから、一緒にしないでね」、みたく自分らが一番というつもりで自信をもって書くことです。 |
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