同じような事していますが、こうした組織の破砕では、はじめに、はさみで切り刻むところが一番重要みたいです。出来るだけ小さく切るようにしたほうがいいです。その間に分解とか生化学的にあまりありがたくないことが起きると困るので、この操作はSDSーlysis buffer中で行います。
SDSでも溶けないものはあります。骨格筋や心脈管系ではとくに。ただSDSの変性作用は時間依存的な面があるので時間をかけるとある程度は溶けます(2,3時間〜一晩室温でそのまま放置とか)。またたとえ他の方法で一度は溶けてもSDSに溶けないとSDS-PAGEやWBで分析するのは難しいので、とりあえずこのホールライゼートは厳密には筋肉のSDS可溶画分であると考えて進んだほうがよいとおもいます。
量の少ない組織はホモジナイズでロスする危険がありますね。ある程度細切したあと、組織が十分浸る程度の少量のSDS lysis bufferに数時間以上浸けておけばどうでしょう。あるいはこの状態で加熱とか。 |
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