IBD team様
お返事が遅くなってしまいまして、まことに申し訳ございません。
あたたかいご意見、ご助言、ありがとうございます。
ご指摘くださった点に留意しながら、現在、検討を重ねているところでございます。
その結果、いくつかのことが分かってまいりました。
このたびのプロトコールでは、EDTA処理により上皮を除去した後の上清も回収していました。ですが、当該画分を、collagenase処理後の画分とmixしてメッシュに通そうとしますと、粘性が高いためか、メッシュに細胞がとらわれてしまうようです。Bufferを加えて粘性を下げてからメッシュにかけることも試みましたが、大きな改善は得られない結果となりました。一方、多くの文献のように、EDTA処理後の液体画分は回収しないようにしましたら、大きな粘性に悩まされることは少なくなりましたので、回収しない方向で進めていくことを考えております。
また、30% Percollと70% Percollの境界面に確認される細胞をLPMCsとして回収するステップにおきまして、私どもの問題に気がつきました。遠心後、30% Percoll上部に上皮細胞集団が分離してきます。私どもは、まずこれらの上層部をピペットマンで吸って捨てていき、界面近くまで捨てた後、界面にみとめられる細胞集団を回収していました。この際、捨てるのに用いてきたチップを使って、界面付近の細胞集団を回収していました。チップを変えない、ということは問題だと気がつきました。上皮細胞を吸って捨てる場合、捨てた後でも、チップ中にかなりの細胞塊が付着しており、これらの細胞塊は、界面付近の細胞を吸って回収した場合、目的細胞集団と一緒になって回収されていました。このことが、LPMCsの回収率にどの程度影響してくるかははっきりといたしませんが、少なくとも、界面付近の細胞集団を回収する際、見落としてきていた不注意な点であることが分かりました。お恥ずかしい限りでございます。
最近では、FACSの結果、マウスのグループごとに、CD11b陽性率が3%近くである時もあれば、ほとんど0%である時もありまして、値が安定しておりません。
他にも改善する点がないか注意しながら、一つ一つのステップを確認しているところでございます。
他にも何かお気づきの点がございましたら、ご教示くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
お返事が遅れましたこと、重ねてお詫び申し上げます。 |
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