現在、液体MS培地中でタバコの培養細胞を用いてタンパク質生産を行っていますが、培地中に分泌されたタンパク質がAra12というプロテアーゼによる分解を受けていることがわかり、プロテアーゼインヒビターの使用を考えています。
論文を参照し、最適なプロテアーゼインヒビターとしてセリンプロテアーゼインヒビターであるフッ化フェニルメチルスルホニル(PMSF)の使用を試みようと思いましたが、PMSFは中性の水溶液中では不安定で、半減期が約100分とのことでした。私としては、培地中に添加することで恒常的にプロテアーゼ活性を阻害するようなプロテアーゼインヒビターがあることが望ましいのですが、どなたかご存じないでしょうか。
尚、液体培地の組成は市販のMS培地と同様で、pHは5.8です。 |
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