私の前の書き込みはMALDI-TOFMSを使う場合の見解ですね。すみません。
銀染色によってはゲルと蛋白質が架橋されてゲル内消化の効率が悪くなる、というのはすでにご存知ですよね。お使いの試薬はMS対応ということですが、もしかすると染色以前の問題でゲル内消化の効率が悪い可能性があります。一度何か一般的な蛋白質(カゼインなり、Lysozymeなり)を銀染して、現在の条件で同定できるかどうか確認してみてはいかがでしょうか。
また、最初の測定のとき、+1(1価)のペプチドも拾う設定になっていましたか?(通常だと2価以上の場合が多いですが)
ちなみに、アメリカの有名なプロテオミクスのラボでさえ、銀染色サンプルはお断り、と伝えていました。ですから対応された方の発言は妥当だと思います。
私はAgが付加したペプチドは見たことがないのでわかりませんが、MS測定の原則は「余分なものは装置にいれない」ことです。CBBも脱染色が不十分だといろいろ厄介なことが起こります。
ちなみに私はCBBの高感度のものを使っていました。Syproなどの蛍光染色をしている人の中には、まずSyproで染色してゲルをスキャンし、そのあとCBBで再染色して目的のスポットを切り出すといったことをしている人がいました。 |
|